初めて知った「母のトラウマ」 その告白に私は… ~私と母の“友人のような関係”が起こしたトラブル(3)~【息子愛が止まらない!! 第23話】


■初めて明かされた母のトラウマと、私たちへの想い

それは私の兄がまだ赤ちゃんだった頃…

母は結婚してから実家の2階を増築して暮らしていた。実家ではもともと猫を飼っていて、猫は母に懐いており、私の兄である赤ちゃんが生まれてからも一緒に暮らしていたそう。

しかし、赤ちゃんの頃の兄は、猫の毛が原因で喘息になってしまった。小学校低学年まではたびたび救急車で運ばれることもあり、私も兄の苦しむ姿を覚えているぐらいだった。

母は、兄が喘息になったのは自分のせいだと思っていたそう。長く暮らしてきた猫も、息子も、かわいくて離して生活することができなかった自分のせいだと…。

あのトラウマは孫の代にまで続けてはいけない。

そう思って私たちが遊びに来るときは、私たちの想像を超えるほどの掃除をしてくれていたんだそうです。

全ては現在飼っている猫ちゃんの毛から、孫のきっくんを守るためでした。

ちなみに「それなら猫を飼うな」という声が聞こえてきそうですが、うちは兄が大きくなるまではペット禁止! の家でした。

だけど兄が中学生になり、部活動も始めだいぶ体力がついてきたころに親のいない子猫を母が見つけ…

兄の部屋だけ出入り禁止で飼い始めたのです。

母は部屋の掃除と「兄の部屋に猫を入れない」ということは徹底しており、兄が実家にいた頃もひどい発作が出ることはありませんでした。


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