ウーマンエキサイト

【医師監修】胎のうって何? 検査薬で陽性=妊娠ではないって本当?


■胎のうが確認できるまでにやっておきたいこと

AdobeStock_231725006

© 1STunningART - stock.adobe.com


▼出血に注意する


妊娠8週ごろまでにおこる少量の出血は、妊婦の約30%にあります。すべてが流産につながるわけではありませんが、中には流産の前ぶれや異常妊娠の可能性も考えられるため、出血や生理痛程度の腹痛がある場合は、すぐに受診することをおすすめします。

▼タバコやお酒をやめる


タバコをすうと、血管の収縮がおこり、赤ちゃんに十分な酸素や栄養が行き渡らなくなります。また、妊娠中の大量のアルコール摂取は、赤ちゃんの発育障害を引き起こす原因となる場合もあります。おなかの赤ちゃんのためにもタバコや飲酒はやめるようにしましょう。


▼積極的に葉酸を摂取しておく


葉酸はほうれん草などに多く含まれている栄養素で、水溶性のビタミンB群のひとつです。お母さんの貧血予防だけではなく、赤ちゃんの正常な発育や、先天性異常のひとつである神経管閉鎖障害のリスクを減らすことが明らかになっています。

厚⽣労働省の「日本人の食事摂取基準2015年版」によれば、葉酸は1⽇あたり240μg、妊婦の場合は480μgが推奨摂取量となっています。

参考サイト:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)



▼薬を飲むときは要注意


ママの薬の服用に特に注意したいのが妊娠4~9週末のころです。ちょうど中枢神経や心臓など、体の大事な器官の形成期にあたるため、赤ちゃんに形態異常が起こる場合があるからです。妊娠したら、安易な薬の服用はやめ、かかりつけの産婦人科医に相談するようにしましょう。


▼X線の撮影は妊娠している可能性を伝えてから


大量のX線は胎児に影響を与える可能性がありますが、歯科や健康診断で使われるX線検査は防護エプロンを着用すれば問題はありません。とはいえ検査の際は、担当者に妊娠している可能性を伝えしましょう。

▼人混みは避ける


妊娠中は、テーマパークやライブ会場など混雑が予想される会場への外出はできるだけ控えましょう。妊娠中は何がおこるかわかりません。気分が悪くなったり、人とぶつかったり、思わぬ危険が潜んでいます。

どうしても出かけなくてはならない場合は、立ちっぱなしや、長時間の移動は避け、余裕のあるスケジュールを組みましょう。また、インフルエンザの流行期なども人混みへの外出には注意しましょう。


■胎のう確認後の流れ

AdobeStock_116405405

© hikdaigaku86 - stock.adobe.com


▼母子手帳をもらいに行く!


妊娠週数や予定日が確定し、妊娠と診断されたら、居住地域の役所で妊娠届を提出し、母子手帳を発行してもらいます。

母子手帳はママと赤ちゃんの健康状態を記載するものです。中には妊娠中の検査や出産後の子どもの健診について、また、出産や子育てのことが記載されていますので、しっかり読んでおきたいものです。

また、母親学級の案内や保健師の訪問指導など、行政のサービスを受けるための資料などもついてきますので合わせて確認しておきましょう。


■まとめ

妊娠検査薬で陽性反応があったからといって、必ずしも妊娠しているとはかぎりません。胎のうと胎芽、そして胎芽の小さな心音の確認ができて、はじめて妊娠が確定されます。ちょうど妊娠5~6週ごろのことです。

妊娠が確定されたら、ママは薬の服用に注意し、お酒やたばこをやめて、栄養バランスのとれた食生活をこころがけ、健康な母体づくりを意識しましょう。


参考資料
・日本産婦人科医会「<産科一般超音波検査・初期編>正常所見4-7週」
・市川市「暮らしの情報 妊娠前からしっかり葉酸をとりましょう」
参考書籍
「はじめての妊娠・出産最新版」(ベネッセコーポレーション)
「A Child is Born」(Jonathan Cape)




新着子育てまとめ
もっと見る

ウーマンエキサイトで人気のコミックが動画でも!

チャンネル登録よろしくお願いします!

記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.