▼おなかの張りや前駆陣痛がある時はゆっくり休んで
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赤ちゃんが元気に動き、胎動が激しいのはうれしいことです。しかし、おなかが張ってきたりチクチク痛んだりする場合は休養しましょう。
とくにおなかが痛む「前駆陣痛」ではあわてないようにしましょう。比較的夜に多いのですが、5分から10分おきの規則的な腹痛からだんだん不規則になり、朝になると痛みがおさまってくるものです。
これは、本陣痛に備えて、ママの体と赤ちゃんが出産への準備をしている合図。ママの子宮口や頸管(けいかん)がだんだんやわらかくなり、赤ちゃんは少しずつ骨盤腔(こつばんくう)へ下がってくるのです。
▼妊娠高血圧症候群に気をつけよう
妊娠高血圧症候群のことは知っているでしょうか。これは、妊娠20週以降に高血圧が見られ、出産後12週までに改善する場合、または妊娠前からの高血圧にたんぱく尿を伴う場合のいずれかのことです。
妊娠高血圧症候群になってしまうと、子宮や胎盤の血液がスムーズに流れにくくなるため、赤ちゃんが酸素不足や栄養不足になってしまう場合があります。
低栄養状態の赤ちゃんはおなかでしっかり成長しないまま「低出生体重児」として生まれてくる場合があります。さらに低酸素状態になってしまうと赤ちゃんが「低酸素症」となり、その状態が長く続けば、脳にも影響を及ばしてしまいます。
障害が残ったり、最悪のケースではおなかの中で赤ちゃんが亡くなってしまったりすることもあります。
では、妊娠高血圧症候群を予防するにはどうすればいいのでしょうか。
現在、確実な予防法は見つかっていないのですが、一般的に効果があるとされているのは、以下のものです。
・休むこと
・寝ること
・適度な運動
・リラックスすること
基本的には安静にしているのが一番です。妊娠高血圧症候群の予防を考えるなら、こまめに体を休めて横になることをおすすめします。
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横になると赤ちゃんへ血流が届きやすくなり、胎児発育不全の予防にも効果的でしょう。仕事で体を使うような人なら、できるだけ早めに休職することが好ましいです。
▼おなかが下がったように感じたら
おなかが下がってくる時期はそれぞれですが、臨月に近づくにつれて、下がってきたことを感じやすくなります。変化としては、胎動が減ってきたり、頻尿になったりするでしょう。
胎動が減るのは、ママの骨盤内に下がってきた赤ちゃんの頭が固定されることで、大きな動きが減るためです。赤ちゃんはママの産道を通る体勢になり、生まれる準備をしているのです。
また、頻尿になるのも、赤ちゃんが下がってきた証拠。赤ちゃんの頭などでママのぼうこうが圧迫されて尿意を感じやすくなります。トイレの回数が多くなりますが、我慢するのは体によくありません。
■妊娠31週になったらやっておきたいこと
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▼そろそろ赤ちゃんの名前を考え始めるのも楽しい時期
妊娠8カ月の終盤なので、そろそろ赤ちゃんの名前を決めておくのもいいですね。「生まれた赤ちゃんを見てから名づける」というママもいるかもしれませんが、すぐに決まるとも限りません。赤ちゃんを想像しながら、いくつか候補を出しておくのも楽しい時間です。
赤ちゃんの名前は生後14日以内に出生届とともに提出しなければなりません。期間があるので注意しておきましょう。
名前のつけ方は、常用漢字と人名漢字、ひらがな、カタカナを使って考えていきます。繰り返し記号(々、ゞ)や長音符号(ー)は使えますが、アルファベットや算用数字は使用できません。
ふりがなをふらないと読めないような特殊な読み方や難しい漢字の名前もありますが、被災した時など万が一の場合は不便なことがあるかもしれません。
子どもが一生を通して使う名前なので、生きるうえで困ることのない名づけを意識するのもいいでしょう。
■まとめ
妊娠31週のママは、いろいろな体調の変化を感じやすい時期です。息切れしやすかったり、おなかが張ったり、さらにむくみや疲労感も出てくるでしょう。
対策はとにかく休みこと、無理をしないこと。そして、心身のリラックスが大切です。パートナーには家事を手伝ってもらうなど、家族や周りの人には協力してもらえるようにお願いしておくのもいいですね。
そして急なお産になっても慌てないよう、準備できることは進めつつ、妊娠中の生活を楽しんでいきましょう。