イラスト:SAKURA
個人懇談や送り迎えの時に、先生から子どもについてうれしい言葉をもらったことはありますか? 親以外の客観的な視点での先生からの言葉をありがたく感じた経験のある人も多いことでしょう。パパやママたちは先生からどんな褒め言葉をもらい、どう感じているのか、アンケートを元に考えてみたいと思います。
■8割以上は先生に言われてうれしかった言葉あり!
アンケートでは、子どもについて先生に言われてうれしかった言葉があるかどうか聞きました。その結果、「ある」と答えた人が85.9%となり、8割以上が先生に言われてうれしかった言葉があることがわかりました。
Q.お子さんについて先生に言われてうれしかった言葉ある?
ある 85.9%
ない 6.4%
わからない 6.8%
その他 0.8%
■子どもがもつ個性、特性を育ててくれる言葉
まずは、子どもの能力について先生から褒められてうれしかったというエピソードです。
「『図工では発想が豊かで面白い。道徳では、みんなと違った視点で意見を言える子です』と、変わっていると思われそうな事を褒めてくれた」(埼玉県 40代女性)
「授業中に先にできた子がわからない子に教える時間があるそうで『教え方がうまい』と言っていただきました」(神奈川県 40代女性)
「スペクトラムの息子。『授業中に机の下で本を読んでいる』と、注意かと思ったら、『息子さんは文字からの吸収力がすごいので、たくさん本を読ませてあげてください!』と。人と同じ事ができていなくても、長所を見つけて大切にしてくれる担任には初めて出会った」(三重県 40代女性)
「中3女子の今の担任の先生。『歌声がキレイ』とか。『ダンスがうまくてリズム感が良い』など、とにかくいい所を見つけて優しい笑顔で褒めてくれます。こうやっていい所を引き出してくれる先生が見ていてくれるのはとてもうれしいです」(神奈川県 40代女性)
子どもたちの持っているさまざまな能力や個性について、先生がきちんと見つけてくれて、それを言葉にしてくれるのはとてもうれしいことですよね。
テストが何点だったとか、ピアノが上手に弾けるなど、一見してわかるような能力の高さではなく、じっくり子どものことを見てくれたからこそわかる
一人ひとりの個性を褒めてもらってうれしいと感じている人が多いことがわかります。
さらに、先生に褒められて初めて子どもの長所に気づくこともあるようで、第三者である先生からの褒め言葉が家庭においても重要な役割をになっていることがわかります。
■子どもの内面をみてくれる言葉
イラスト:SAKURA
また、子どもの考え方や性格を褒めてもらったというコメントも寄せられていました。
「みんなが同じ意見でも自分の意見を言ったところ、先生が褒め
てくれたようです。『答えがどうであれ、周りに流されずに自分の意見をもてるのはすごいことです』と言われ、うれしかったです」(鳥取県 40代女性)
「『クラスのムードメーカーで、とても頼りにしています』と言ってもらい、子どもの中身を褒めていただけているようでうれしかった」(神奈川県 40代女性)
「『泣いている子にさっと近付いて声を掛けたり、誰かが困っていると私たちより先に気付いて教えてくれたりします。本当に気が付く優しい子ですよ』と言われました」(茨城県 40代女性)
「隣の席の子がケガをして車イスになり、『学校に来たくない』ってつぶやいたのを息子が聞いたらしく、『治らないケガじゃないでしょう!俺たちが助けるから』って話したと先生から聞きました。その話を聞いたときは思わず涙がこぼれてしまった」(広島県 50代女性)
子どもたちの性格や考え方を褒められてうれしかったエピソード、どれも心温まる様子が伝わってきますよね。ほかにも「あいさつが元気よく気持ちがいいと、どの先生にも言われてうれしかった」という声も寄せられていました。
筆者自身も、最近保育園に通う年中の次男について、担任の先生から「穏やかな性格でみんなに優しくできています」と言われただけでうれしく感じました。ささいなことであっても、子どもの性格を褒められるとこんなにうれしいものかとあらためて思ったものです。