コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし

いつから同性愛はダブー視されるようになったの? プライド月間に考えてみた日本歴史上の同性愛【夫婦・子育ていまむかし Vol.3】


結婚と恋愛は別物…!

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そしてもちろん、マイノリティの『結婚』というゴールは設定されていなかったわけで。

結婚は家同士の結びつき、そしてニュースでも騒がれていた「生産性」…つまり子孫繁栄のための義務でもあったんですよね。現代よりも結婚という制度は社会のシステムの一部であるという側面が強く、個人の意志は尊重されなかったことが多く…。

だからこそ『心中物』(現世で身分違いの恋が叶わない恋人同士が来世で結ばれることを願って自死する話をモチーフにした演劇)が大流行したりもしたのでしょう。

そう考えると「昔の日本の方が同性愛に寛容だったから自由だった」とか「昔の方が多様性の受け入れが進んでた」とも言えないです…。

最近は性別もいろいろな正当な性のあり方のひとつでしかないと受け止められる社会に、徐々になってきているような気もするけれど、同性婚などの制度が整っていない現実からも、まだ同性愛への理解は深まっていないように思いますよね。

家庭を築きたいと考えるカップルが同性か異性か、子どもを産めるか否かに関わらず望めば戸籍を同じくする選択肢が当たり前に国から認められるように…なって欲しいです。

社会というのは万古不変のものではなく、少しずつでも変えられるもの。次の一歩を踏み出した日本の姿を子どもたちにも見せてあげたいなぁ…とつくづく思ったのでした。

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