イライラやぐずりには、「温かい関心を持って自分をアドバイザー見てほしい」という子どもの気持ちが表れているようです。子育てアドバイザーの須賀義一さんにお話を聞きました。
Q.機嫌が悪くなると何をしても収まりません
2歳の娘は妹が生まれてからというもの、機嫌が悪くなると「イヤ」「ダメ」と言って大泣きしてしまいます。あの手この手で落ち着かせようとしても収まらず、夕飯の支度などが重なると「静かにしなさい」と、つい怒ってしまいます。
[神奈川県・こたまこ]
illustrationATFT GRAPHICS.
A.余裕があるときに温かい関心を向けて
2歳のイヤイヤ期と妹が生まれた不安定感がダブルで来ているので、余計大変なんですね。特に夕方は身体的にも精神的にも一日の疲れが出るので、イライラやぐずりが出やすくなる時間帯。あの手この手でなだめると、子どもはごまかされていると感じてしまいますし、どんなにうまい対応をしてもなかなか収まりません。キッパリと「ご飯の支度をしているから相手はできないよ」と本音で関わるようにした方が伝わりやすいはずです。
子どものぐずりのキーポイントは、その時に対応することではありません。余裕があるときに、大人の方から温かい関心を向けてあげることが大事です。お薦めはくすぐり遊び。スキンシップの心地よさがあり、お母さんの方から積極的に関わる遊びです。
「疲れちゃったの?」「甘えたかったの?」「抱っこしてほしかったの?」と問い掛けて、甘え方を教えてあげるのもいい方法です。子どもはいろいろな欲求や感情を出してきまが、本心は温かく自分のことを見てほしいのです。子どもが甘え方を覚えれば、お母さんも受け止めやすくなると思います。
短期的なアプローチとしては、機嫌が悪くなりそうなときは、お母さんが歌を歌いましょう。どんな歌でもOK。お母さんがリラックスしている様子を見て子どもは安心し、ぐずりが出ないことも多いです。