比べるからかわいくない!比べることをやめて
「上の子かわいくない症候群」で悩むママの多くが、「下の子は何も言わないのに、上の子は口答えばかり…」と、いつの間にか上の子と下の子を比べています。
でも、上の子にも何年か前に、そんな時がありましたよね。ここで上の子と下の子を比べることは無意味です。思い切って比べることをやめましょう。上の子は上の子、下の子は下の子と自分によく言い聞かせたうえで、意識して別々の視点で2人の子どもを見るように努力することが大切です。
上の子と2人きりの時間を作りましょう
「上の子かわいくない症候群」を乗り越えるためにとても大切なことは、下の子抜きで、上の子と2人きりの時間を作ることです。
上の子と2人きりで時間を過ごすと、これまで2人の子どもを同時に視界に入れ、いけないとわかっていても比較してしまっていた自分の気持ちが、一気に解放されます。ママだって比較してはいけないことくらい、分かっていることがほとんど。でも、目の前に2人の子どもが並んでいたらどうしても比べてしまうんです。
下の子と比べたら大きな上の子だって、客観的に見ればまだまだ小さな子ども。上の子と2人だけで過ごすことで、ママは「上の子も守ってあげるべき小さな存在なんだ」ということを実感するでしょう。
さらに、ママと2人きりで過ごすことで、上の子はママの愛情を一時的にでも独占できます。ママが自分のことをちゃんと見てくれている、愛してくれていると感じると、ダダをこねることが減り、ママにとっても扱いやすいおにいちゃん、おねえちゃんに変化する…なんて効果もありますよ。
「下の子が生まれたら、上の子ってこんなもの」という開き直りも大事!
「上の子かわいくない症候群」は、これまでお話してきたように、本能的な心理の働きによって引き起こされる一面があります。それを、ママが「自分の弱い心のせいだ」と思ってしまうことで、心の負担が大きくなり、「このように感じさせる上の子はかわいくない」と余計に思わせる心理が持ち上がってしまうのです。
こうならないためには、「下の子が生まれたら、上の子ってこんなもんよね」という開き直りがある程度大切です。上の子の赤ちゃん返り、ダダこね、口答えは、まさに「上の子あるある」。あって普通のものだと思わなくてはなりません。
そのうえで、上の子をできるだけ褒めたり、抱きしめてあげましょう。