6月に入り、しばらく雨が多くなりますね。薄暗くジメジメとした日が続くと、気分もどんより雨模様に…。遊び盛りの子どもは、外で身体を動かすことができず、ストレスがたまってしまうこともあるでしょう。
そんなモヤモヤを吹き飛ばす、雨の日が楽しみになるアート活動を紹介します。雨の力を借りて、素敵なにじみ絵を描いてみましょう!
子どもと一緒にベースの絵を描こう
まず、ベースとなる絵を画用紙に描きます。子どもと一緒に楽しみながら描きましょう!
<材料>
・画用紙・水性カラーペン・油性カラーペン
<描き方>
画用紙にカラーペンで自由に絵を描きます。
後で雨の水分で濡らして作品を仕上げることを踏まえ、ラインや色をクッキリと残したい部分は「油性ペン」で、ぼかしたりにじませたりしたい部分は「水性ペン」で描くといいでしょう。
最初に油性ペンを使って、輪郭や強調したい部分を描きます。
次に、水性ペンで模様などを描き加えます。
ベースの絵が完成しました。
絵を雨で濡らしてみよう!
雨が降ってきたら、先ほど描いた絵を雨があたるところに、しばらく置いておきます。
絵に雨粒が当たることで、水性ペンで描いた部分のインクがにじみ、絵が変化していきます。
土砂降り雨だと、絵に当たる雨の勢いが強すぎて、水性ペンのインクが一気に流れてしまうことが…。おすすめは小雨のとき。絵が徐々に変化していく様子がわかりますよ。
雨粒があたり、水性ペンで描いた部分がにじんできました。
好みのにじみ具合になったら、絵を雨があたらない場所に移動させます。雨で湿った紙が乾いたら完成です。
絵の変化を楽しもう!
雨の強さや雨粒の大きさ、絵を放置する時間の長さによって、インクのにじみ方が変わります。
「雨」と一言に言っても、降り方はその時々で違います。インクがにじんで絵が変化していく様子を確認することで、雨の降り方の変化も感じ取ることができますよ。
制作過程に「雨」という自然現象を取り入れることで、予想外の素敵な作品に仕上がるのも魅力のひとつです。
”どんな絵になるかな”と考えながらベースの絵を描いたら、雨の日が待ち遠しく感じられるかもしれませんね。
<文・写真:フリーランス記者又多実千恵>