きょうだいの中で「この子だけは無理!」そんな気持ちをどう乗り越える?
と。自分で言いながら、頭の中では、相手をナイフでぐさぐさ刺しているような感覚がありました。
このときに、自分自身が「これはまずいかも」と思い、「ダメ親である自分を隠している場合じゃない。なんとかしないと」と、複数の子どもがいるママ友に、「こういう気持ちってない?」と直接話をしたり、ラインやメールなどで聞いてみました。
ママ友に初めて相談してみたら…「あるある~!」と
そうしたら、かなりの割合で、「あるある~!」という声が返ってきたのです。
「同じことやられても、上の子には腹が立つのに、下の子はなぜかかわいく感じてしまう」
「下の子は何か言おうとしただけで、こっちの態度が怒りモードにスイッチオンしてる」
「私も、みんなに聞いてみたかったけれど、言えなかった」
そう、同じ悩みをもつ母親がたくさんいたのです。
でもなんとなく「きょうだいに平等な感情を抱けないのはよくないこと」という思いからか、表に出せずいたとのこと。このとき、自分だけじゃないんだと知り、程度の差こそあれ、わが子と「合う・合わない」ということもあるんだと自分に言い聞かせることができました。
じゃあ、なぜこの子とは合わないの?
まわりの声を聞いて、「合わない子もいる」というのは自分だけではないということが分かり、少しホッとした私。でも、やはり、「なぜそういう感情になるのか?」ということは、知りたいと思いました。
いろいろな意見がある中、多かったのは、「合わない子=自分と似ている」、つまり、「自分を見ているみたいでイヤ」という理由でした。
落ち着いて客観的に考えてみると、私と次女も確かに性格的に似ているのかも…と思うところがいくつか出てきました。
そして、私自身は、性格的なことや行動についてはもちろんですが、見た目の似ている度合いも関係してくるのかなと感じています。次女は、誰からもお母さん似と言われます。いつもいつも「似ている」と言われていると、どうしても自分自身との比較という対象になってしまうのかなと思うのです。
今も解決したわけではないのですが…
「似ている」ということは、「相手のイヤな面」=「自分のイヤな面」なわけです。そこが見えて、そこに気づかされることにイライラしてしまうのだろうと思います。つまり、見たくない自分や認めたくない面を突きつけられているという点で、落ち着かない気持ちになるのではないかと思うようになりました。