その怒り方で子どもに伝わってる?自分のパターンの把握が大事
「なぜ、よくないのか」を語って聞かせることに、意識を集中します。
また力を使う大人は、言葉を使うことが不得意であるケースも見られます。自分ひとりの時などに、子どもが何をしたら、どのように話せば理解できるだろうかとシミュレーションしてみるのも効果的でしょう。
【大きい声を出す、乱暴な言葉遣いをする】⇒大人自身が自尊心を養う
手は出さないけれど、大きな声を出してしまう…という人もいます。
実はこのパターン、大人自身が心の傷を持っていることが少なくありません。
子どもが自分のことを尊重してくれない、子どもにバカにされた!などと感じることでカッとなってしまう…自分の中に根強い劣等感を持っているケースがよくあるのです。
子どもへの怒り方を考える前に、自分と向き合い、自分自身を癒すことが大切です。
自分で自分の自尊心を養うことで、カッとする自分が抑えられるようになることも多いのです。
大きな声を出し相手を威嚇したり、自分を大きく見せようとしたりしなくても大丈夫と思えるようになることで、少しずつ落ち着いて子どもと話せるようになるでしょう。
また大きな声を出したり、乱暴な言葉遣いをすることで子どもはおびえてしまうので、子どもの自尊心も損ねてしまうことになります。
大声を出すことは虚勢を張ることと同様と考え、今まで大きな声で話していたことを、小さな声で丁寧に話すようにしてみて。
【「もう知らない」と言って無視する】⇒「自分で考えなさい」に変えて
子どもとケンカになると、つい「もう知らないから!」と突き放してしまっていませんか?
大声を出す怒り方もイヤだし、手を出すなんてもってのほか…と考えている大人が、時々やってしまいがちな怒り方です。
この方法で怒ってしまうと、子どもは何がいけなかったのかを完全に理解する前に、自分が見放されてしまうという恐怖感でいっぱいになります。
すると、悪いことを反省するのではなく、大人の気に入るような行動をして見放されないようにしよう…と相手の顔色をうかがい、自主性を失ったまま成長することに。
つい「もう知らない」と言ってしまいたくなることはありますが、そんな時は、「知らない」というフレーズを使わないようにしましょう。何がいけないかを言い聞かせた後に、「どうしたらよかったのか、自分で考えて説明しなさい」と、子どもに考えさせた上でコミュニケーションの道を常に確保しておくといいですね。