うちの子天才!と思ったら…読み書きを早々に習得した娘に思わぬ落とし穴が
なかなか返してあげられなくてごめんね」なんて言われたこともあります。
気を遣わせてしまって申し訳ない気持ちにもなり、事情を話して理解し合ったことも。
また、仲良しの男の子に書いていた手紙をふと見た時、“けっこん”の文字が。
あまりにストレートな文章を見て、園児のラブレターにひとりで慌ててしまい、もう少しほんわかした表現に誘導したこともありました(笑)。
「文字を書く」ということの意味を教えることから再スタート!
どうしたものかと悩んだ末、「文字は何のために書くものか」「お手紙はどんな思いで書くものか」という話をすることから、再スタートをしました。
例えば、「文字は人に伝えるためのもの」⇒「だから読みやすいようにきちんと書く必要がある」⇒「書き順の通りに書くとそれができるようになる」というふうに。
お手紙は自分が書きたいから書くだけではなく、受け取った相手の気持ちをよく考えながら書くものということも。
だから、やみくもにたくさん渡せばよいわけではなく、心がこもっていることが大切と伝えました。
娘に話すときは、なるべく簡単な言葉で繰り返し伝えるように心がけました。これには本当にパワーも時間も必要でした。
でも、成長とともに、だんだん理解してくれた様子。書き順も練習するようになりました。
興味を持ったときにその子に合ったサポートが必要
何に興味を持つか、何ができるようになるか、子どもの成長はそれぞれ。だからこそ、その都度その子に合ったサポートが必要なのだと実感しました。
わが家の場合、娘が文字に興味を持ったことをもっと早く察知して、書きたいと思ったときに、私が一緒に取り組んであげる余裕があったなら、もっとスムーズだったかもしれません。
たくさんの反省もありますが、あとから一生懸命にフォローしたことも、今となってはよい思い出です。
そんな娘も小学校に入学すると、字の上手なクラスメイトに刺激を受けたようです。「私も字が上手くなりたい!お習字やってみたい!」と言い出しました。小3の今では、書道教室に楽しく通いながら、文字と丁寧に向き合っています。
<文・写真:ライターOtoka>