上の子ばかりを叱っていない?きょうだいゲンカの原因は嫉妬かも
夏休みは家で過ごす時間が長いため、いつも以上に増えるきょうだいゲンカ。そんな時、上の子に対してつい厳しく叱ってしまうママは多いのではないでしょうか。
私は元幼稚園教諭であり、現在は2児のママとして活発なきょうだいの育児に奮闘中。
今回は、私の今までの経験から、きょうだいが仲良くなるために必要な、親の上の子のへ対応についてお伝えします。
ケンカの原因は、下の子への嫉妬かも
一緒にいる時間が長くなると、きょうだいケンカが増えるのは仕方のないこと。
やりたい遊びがちがったり、ものの取り合いであったり、理由のあるケンカは、お互い素直に気持ちを出し合える仲のいいきょうだいだからこそ起きるものです。
しかし、上の子が下の子に必要以上にきつく当たったり、理由なく手を出すことが多い場合、「下の子への嫉妬」が原因かもしれません。
具体的には、下の子のものを取る、叩く、押すなど明らかにいじわるをしているなど。
ある程度の年齢になると、ものを貸さない、下の子のやることが気になり文句を言う、無視するなど、冷たい態度をとることもあるかもしれません。
叱りすぎは上の子の嫉妬心をあおり、悪循環に!
それでケンカになると、上の子が原因となっていることが多いわけですから、叱られるのは上の子に。
ママとしては上の子に、「叩いてはいけない」「下の子にも貸してあげなきゃダメ」「優しくしなさい」など伝えなくてはいけないと思うので、どうしても厳しくしてしまいがち。
しかし、「嫉妬」からいじわるをしている場合は、それがよくないことというのは、その子自身がすでにわかっていることが多いのです。
それでも下の子に対しイライラが抑えられず、悪いとわかっていてもいじわるをしています。
また、何とかして大人の気を引きたいという思いが行動に出てしまうことも。
上の子がそのような気持ちを抱えている時に、ママにきつく叱られると、叱られない下の子に対しイライラし、さらにいじわるをするという悪循環になってしまうのです。
叱らずに甘やかすことが解決の近道
上の子が嫉妬から下の子にいじわるしていると感じたら、親がすべきことは叱ることではなく、「甘やかすこと」なのです。改めて考えてみると、下の子は許されていて、上の子は許されないことは多くあるはず。いったんそれをゆるめて、同じように対応します。
たとえば、下の子に靴を履かせてあげているなら、自分でできる上の子にも履かせてあげましょう。