ヘンテコ頭で登校!?非日常が日常なオーストラリアの学校生活
もうすぐハロウィーン。この日は日本全国あちこちで仮装イベントが行われますね。
私たち家族が住むオーストラリアの学校では、ハロウィーンでなくても仮装をして楽しむイベントが頻繁に行われています。
今回は、日本の学校では「校則破り」とされそうなヘアスタイルや服装、食べ物の持ち込みなどが「イベント」として楽しまれている様子をお伝えしようと思います。
オーストラリアは通常、私立・公立関係なく、どこの学校でも小学校から高校まで通常は制服です。
しかし、私服での登校日があり、その日は服装のテーマが決められています。
赤い服で登校する日(黄色の服の日もある)、60年代70年代ファッションやワールドファッションの日、パジャマでの登校日、ハロウィーンの仮装で登校する日、ヘンテコ頭で登校するクレージーヘアデーなどがあります。
こんなカラフルなヘアスタイルで登校するんですよ!
最近は学校での大きなイベント(文化祭や運動会、バザーなどにあたる保護者も参加できるもの)がなくなったので、多いときには週1、2回の頻度で、私服登校などのプチイベントが行われています。
奇抜な私服登校で楽しむ日は、授業を行う先生や学校スタッフまで仮装をしてきて、ランキングを競ったりします。
ただ、その日はただ服装が異なるだけの通常授業日なので、その格好のまま普通に授業が行われています(笑)。
オーストラリアでは子どもが小学生まではクラスの仲のよい子を誘ってお誕生会をします。
そんなお誕生会の場所となるのは自宅や公園やイベント会場、プレイランドと多種多様。芸人やマジシャンを呼んだりと、結構本格的で「みんなセレブなの?」と驚くようなお誕生会が開かれます。
時々、大人のお誕生会もレストランや公園などで行われているのを見かけます。
今は、新型コロナの影響でお誕生会は自粛中ですが、お誕生日の本人がクラスの子どもたちにカップケーキを配る習慣は今も続いています。
この日は定番のカップケーキをはじめ、ゼリーやクッキー、時にはちょっとした小物がクラスの子にふるまわれています。
日本で考えると、「学校にお菓子なんて持ってきていいの?」という感じですが、学校では毎日おやつタイムがあり、普通におやつを持参しているので特別なことではない認識のようです。
日本から来たわが子たちには驚きのようですが、マラソン大会後にはアイスがふるまわれると言った感じで、学内でイベントのあるたびに食べ物がふるまわれたりしています。
そのほかに特徴的なのは、ドネーション(寄付金)集めのために、日常的にさまざまな物の販売が学内で行われていること。
PTA主催で特製ドリンクを販売したり、生徒会がホットドックを販売したり、クラスや学年の生徒が書いた似顔絵入りのティータオルを販売したり…。非日常感のあるバザーやお祭りが、日常に組み込まれているかのような不思議さです。
日本だと考えにくいのですが、健康づくりの縄とび大会だってドネーション制です。
日本だと、学校の授業の一環として、参加費などはかからず、縄跳び大会が行われますよね。
オーストラリアでは、ドネーションを持っていくことで参加でき、その金額によってもらえる賞品が違うということがよくあります。
最近では、コロナの影響もあってか、親が指定サイトでアカウントを作り、自分で選んだ金額を支払うことで、その金額に応じたイベントが楽しめたり、商品がもらえたりする仕組みもあります。
このように、私服での登校日を含め、ほとんどのイベントにはドネーションが絡んできます。
その都度最低ゴールドコイン(1-2ドル)か5ドルくらいのお金を持参する必要があるのですが、上限はなく、この縄跳びイベントでは、最高470ドルほど寄付している保護者もいました。
最低金額でも数百円、イベントの回数も多く、きょうだいも多いわが家では結構な負担ですが、自分の子どもだけ参加できないというのは、ちょっとかわいそうだなと思う心理がみな働くのか、ほとんどの子どもが参加しています。
それでも、学校生活自体が大きなお祭りのようなものと考えると納得がいくのかもしれません。
はじめのころ子どもたちは、「こんな服装で登校していいの?」「学校でことあるごとに飲み食いするなんて不真面目なのでは?」と怪訝そうな様子で、恐る恐る参加していましたが、今ではイベントをとても楽しんでいます。こうした子ども時代を送ったオーストラリアの大人たちは、ロックダウンになり家から出られないときに、自主的にコスチュームを身につけ仮装して家のゴミ出しをしていました。
ハロウィーンでは、コスプレして出社するビジネスマンが街にあふれるようです。
いくつになっても日常を非日常にして楽しむ習慣が、学校生活からしっかりと培われているのを感じる毎日です。
<文・写真:ライター結生>
私たち家族が住むオーストラリアの学校では、ハロウィーンでなくても仮装をして楽しむイベントが頻繁に行われています。
今回は、日本の学校では「校則破り」とされそうなヘアスタイルや服装、食べ物の持ち込みなどが「イベント」として楽しまれている様子をお伝えしようと思います。
ヘンテコな服装や髪形で登校する日
オーストラリアは通常、私立・公立関係なく、どこの学校でも小学校から高校まで通常は制服です。
しかし、私服での登校日があり、その日は服装のテーマが決められています。
赤い服で登校する日(黄色の服の日もある)、60年代70年代ファッションやワールドファッションの日、パジャマでの登校日、ハロウィーンの仮装で登校する日、ヘンテコ頭で登校するクレージーヘアデーなどがあります。
こんなカラフルなヘアスタイルで登校するんですよ!
最近は学校での大きなイベント(文化祭や運動会、バザーなどにあたる保護者も参加できるもの)がなくなったので、多いときには週1、2回の頻度で、私服登校などのプチイベントが行われています。
奇抜な私服登校で楽しむ日は、授業を行う先生や学校スタッフまで仮装をしてきて、ランキングを競ったりします。
ただ、その日はただ服装が異なるだけの通常授業日なので、その格好のまま普通に授業が行われています(笑)。
自分の誕生日には、誕生会をしてお菓子を配る
オーストラリアでは子どもが小学生まではクラスの仲のよい子を誘ってお誕生会をします。
そんなお誕生会の場所となるのは自宅や公園やイベント会場、プレイランドと多種多様。芸人やマジシャンを呼んだりと、結構本格的で「みんなセレブなの?」と驚くようなお誕生会が開かれます。
時々、大人のお誕生会もレストランや公園などで行われているのを見かけます。
今は、新型コロナの影響でお誕生会は自粛中ですが、お誕生日の本人がクラスの子どもたちにカップケーキを配る習慣は今も続いています。
この日は定番のカップケーキをはじめ、ゼリーやクッキー、時にはちょっとした小物がクラスの子にふるまわれています。
日本から来たわが子たちには驚きのようですが、マラソン大会後にはアイスがふるまわれると言った感じで、学内でイベントのあるたびに食べ物がふるまわれたりしています。
ドネーションとセットでいろいろな販売やイベントが
そのほかに特徴的なのは、ドネーション(寄付金)集めのために、日常的にさまざまな物の販売が学内で行われていること。
PTA主催で特製ドリンクを販売したり、生徒会がホットドックを販売したり、クラスや学年の生徒が書いた似顔絵入りのティータオルを販売したり…。非日常感のあるバザーやお祭りが、日常に組み込まれているかのような不思議さです。
日本だと考えにくいのですが、健康づくりの縄とび大会だってドネーション制です。
日本だと、学校の授業の一環として、参加費などはかからず、縄跳び大会が行われますよね。
オーストラリアでは、ドネーションを持っていくことで参加でき、その金額によってもらえる賞品が違うということがよくあります。
最近では、コロナの影響もあってか、親が指定サイトでアカウントを作り、自分で選んだ金額を支払うことで、その金額に応じたイベントが楽しめたり、商品がもらえたりする仕組みもあります。
このように、私服での登校日を含め、ほとんどのイベントにはドネーションが絡んできます。
その都度最低ゴールドコイン(1-2ドル)か5ドルくらいのお金を持参する必要があるのですが、上限はなく、この縄跳びイベントでは、最高470ドルほど寄付している保護者もいました。
最低金額でも数百円、イベントの回数も多く、きょうだいも多いわが家では結構な負担ですが、自分の子どもだけ参加できないというのは、ちょっとかわいそうだなと思う心理がみな働くのか、ほとんどの子どもが参加しています。
それでも、学校生活自体が大きなお祭りのようなものと考えると納得がいくのかもしれません。
日常を楽しむ習慣は大人になっても
はじめのころ子どもたちは、「こんな服装で登校していいの?」「学校でことあるごとに飲み食いするなんて不真面目なのでは?」と怪訝そうな様子で、恐る恐る参加していましたが、今ではイベントをとても楽しんでいます。こうした子ども時代を送ったオーストラリアの大人たちは、ロックダウンになり家から出られないときに、自主的にコスチュームを身につけ仮装して家のゴミ出しをしていました。
ハロウィーンでは、コスプレして出社するビジネスマンが街にあふれるようです。
いくつになっても日常を非日常にして楽しむ習慣が、学校生活からしっかりと培われているのを感じる毎日です。
<文・写真:ライター結生>