楽しい夏休みが始まります。長い休みの間には、子どもだけで留守番することもあるかもしれません。当然休みの間だけではなく普段から必要なことですが、どんな防犯や防災のルールを伝えておけばよいのか、今一度確認しておきましょう。
玄関を開けない、電話に出ない
2015年、住宅に忍び込んだ窃盗事件は全国で約86,000件。その内、家人が在宅であっても忍び込んだケースは15,000件弱と2割近くも発生しています。
戸締りの徹底は普段から癖をつけておくことが大切です。帰宅したらすぐに鍵をかける習慣を親子共に身につけましょう。さらに夏は窓を開けることが多いので、注意が必要です。
子どもを残して出掛ける際は、窓も含めて戸締りに気を配りましょう。
誰か訪問者があっても、玄関のドアを開けさせないことが鉄則です。宅配業者を装っている場合もあります。子どもが対応できる年齢であったり、どうしても対応しなくてはならない場合は、インターホン越しで対応させるようにし、インターホンがない場合は、ドアチェーンをかけたままで対応させるようにしましょう。
来客だけではなく、電話も出ないようにしましょう。侵入前に大人がいないかどうかを電話で確かめるケースがあります。可能であれば、留守番中は親の携帯電話に転送設定することがベストです。もし電話に出た場合でも「お母さん(お父さん)はトイレです(手が離せません)。」など、家にいるのが子どもだけではないという受け答えができるようにしておきましょう。
非常時のルールを定めておく
いつ起こるかわからない災害については、起こった時の対処法を決めて、事前にしっかりと伝えましょう。大地震の時の高台や避難所へのルートを教え、普段から時々その道を通るなどをしておくと良いでしょう。家の中は転倒対策などもしていると思いますが、日頃から安全な部屋を確保しその部屋へ行くように話しておきましょう。
留守番させるのは何歳から?
一人で留守番できるかどうかは年齢で決めるのではなく、その子の理解力や性格で判断しましょう。
約束やルールを守れるかどうかはその子により異なります。ルールは、いざという時に混乱することのないように、大事なことだけをシンプルに決める方がいいでしょう。ルールを伝える際も「こうしなさい」などと一方的に言うのではなく、なぜそうしなくてはいけないのかを子ども自身が理解できなければ意味がありません。