メリットだらけの「砂遊び」! 集中力も運動能力も高められる砂場は“最強の遊び場”だった
外遊びのなかでも、鉄棒や縄跳び、鬼ごっこなどに比べて、運動量の少ない「砂場遊び」。小さいうちから遊べる、ひとりでも大勢でも楽しめるといったメリットがある一方、手や服が汚れる、砂に菌が混ざっていないか気になるといった親御さまも多いのではないでしょうか。
そんな砂場遊びに、子どもの成長や発達を促す効果が豊富にあるということはご存知ですか。もし、それを知らずに “食わず嫌い” していたとしたら、非常にもったいないことです。
そこで、今回は、砂場遊びが子どもの成長・発達にもたらす効果と、安心して安全に遊ばせるために親が心がけるべきこと、より楽しく遊ばせるコツをご紹介します。
砂場遊びはとにかくメリットだらけ!
まずは、砂場遊びが子どもの成長や発達にもたらす効果を見てみましょう。
【メリット1:手先が器用になる】
砂場遊びで一番活発に動かすものは、「手」ではないでしょうか。乾いた砂のサラサラや、水に濡れた砂のドロドロなどの感触を楽しみながら、さまざまな動かし方をします。
例えば、手のひらですくったり、指でなぞったり、強く握って固めたり。手の運動量はとても多いのです。そのため、自然と手先が鍛えられ、器用になっていきます。
【メリット2:運動能力がアップする】
「立つ」「座る」という動作を繰り返すので、実はいい運動になっているのです。また、「運ぶ」「積む」「持つ」「掘る」ことで体のバランス感覚も養えます。砂を詰めたバケツを運ぶ、そのバケツを逆さにして、そーっと中身を出す。山を崩さないようにトンネルを掘るなど、微妙な力の加減を覚えることができますよ。
【メリット3:創造力が高まる】
公園にある遊具のなかでも、ブランコは「こぐ」、滑り台は「滑る」と使い方が決まっていますが、砂場の遊び方はさまざま。
「今日はどうやって遊ぼうかな」「砂でどんな形がつくれるかな」と、アイデア次第で無限に広がります。そのため、自然と子どもの創造力——新しいものをつくりだす能力が高められていくのです。大人も驚くようなアイデアが生まれることも少なくありません。
【メリット4:社会性が身につく】
砂場遊びはひとりでもできますが、お友だちと一緒に遊ぶこともできます。一緒に何かをつくったり、ごっこ遊びをしたりするなかで、役割分担や道具の貸し借り、順番を守るといった場面に遭遇することも。時には、コミュニケーションがうまくいかず、お友だち同士で揉めてしまうこともあるかもしれません。