公園遊びは “12” の運動能力がアップする! 「自由」「午後3時~5時」がカギ
自由にさせることで、自らの意思で「飛び跳ねる」、「蹴る」、「投げる」など様々な動きをします。そうすることで身体の様々なパーツが鍛えられ、結果的に運動能力や体力を高めることができると言えそうです。
ただし、自由に遊ばせているときも親は子どもから目を離さないのが鉄則。ある程度の年齢になると、つきっきりでなくてもよさそうに見えますが、事故を起こすのはほんの一瞬です。高い場所に登っているときなどは、特に注意して見ているようにしましょう。
公園遊びで伸ばせるのはこんな身体能力
早稲田大学教授・日本幼児体育学会会長の前橋明氏も、公園遊具を使った遊びを推奨する専門家のひとり。公園の遊具で次のような力が伸ばせるのだそうです。
筋力・瞬発力・持久力・協応性(身体の2つ以上の部位の運動を、ひとつのまとまった運動にする力)・バランス感覚・すばやさ・器用さ・柔軟性・リズム感・スピード感覚・身体認識力・空間認知能力――全部でなんと、12種類もあります。
具体的に例を挙げてみましょう。
■すべり台……姿勢を保つための筋力、下半身の筋力、バランス感覚
■ジャングルジム……身体認識力、空間認知能力、バランス感覚
■ブランコ……バランス感覚、腕と足、腰を連動させる力
■鉄棒……腕の筋力、バランス感覚、身体認識力
■うんてい……リズム感覚、筋力(握力、腕力、背筋、腹筋)、空間認識力
■砂場……協応性、器用さ、身体認識力
■鬼ごっこ……走力、スピードの緩急、反射神経、急な方向転換、素早さ
■ボール遊び……筋力、道具を上手に使う識別能力、素早さ、リズム感、バランス感覚
■縄跳び……筋力、リズム感、バランス感覚
上記以外にも、最近よく見かける「複合型遊具」は、滑り台、のぼり棒、縄はしごなど多種の遊具が組み合わさっていますよね。一度に多くの運動スキルを身につけられるうえ、子どももワクワクしながら遊べるので、オススメです。
すばしっこく動いたり、バランスを取ったり、リズムに合わせて動いたりする力は、「コーディネーション能力」とも呼ばれ、いま日本のスポーツ界でも注目されてきています。
基礎的な運動能力に加えて、このコーディネーション能力を早い時期に習得することが、運動神経を高めるのに最適な方法なのだとか。公園遊びが子どもの運動能力に与える影響は、想像以上に大きいということがわかりますよね。
午後3時~5時がゴールデンタイム!
ところで、1日の中で公園遊びに最も適した時間帯をご存じですか?
それは午後3時~5時。