子育て情報『アートで非認知スキルを伸ばす! 週に一度、10分間を親子の対話型鑑賞に捧げよう』

アートで非認知スキルを伸ばす! 週に一度、10分間を親子の対話型鑑賞に捧げよう

一方お子さんは、愛するご両親の庇護のもとで、作品の世界を自由に旅するような安心感を得るでしょう。心地良い空間の中で、自由な感性を最大限に発揮して、芸術鑑賞を楽しむことができるようになるのです。

アートで非認知スキルを伸ばす! 週に一度、10分間を親子の対話型鑑賞に捧げよう


作品の向きを変えると見え方が変わる!?

前回、メトロポリタン美術館やシカゴ美術館の無料オンラインサービスから、約45万点の所蔵作品が楽しめるとお話ししました。このようにネットから得られた作品は、プリントアウトして鑑賞することをお勧めします。

なぜなら、作品を指さして確認したり、作品の向きを変えたり、立ててみたりすることで、見え方が変わってくるからです。子ども達は、自発的に作品の方向を変えて見たり、作品の周囲を回って見たりして、様々な角度から作品を探究するようになるでしょう。

例えば、先ほどご紹介したアーティスト金燦さんによるカードを子ども達に渡して、鑑賞してもらいました。すると子ども達は、カードの向きを変えたり組み合わせたりして作品の意味を探ると同時に、新たなストーリーを紡ぎだし、別の作品として仕上げたのです。


作品を注意深く観ると同時に、表現することも始めるのですね。子どもだけではなく、全ての人間にとって、鑑賞と表現は表裏一体の行為なのです。

アートで非認知スキルを伸ばす! 週に一度、10分間を親子の対話型鑑賞に捧げよう


週に1度、10分間を美術鑑賞に捧げよう

親子での鑑賞の頻度に決まりはありません。ですが、1週間に1回など、定期的に行うことが理想です。1つの作品の鑑賞にかける時間も、作品や子どもの関心の向け方によって異なりますが、少なくとも10分から20分程度はかけたいですね。

親子間の対話が途切れても、作品を観続けることに意味があります。じっくり時間をかけて鑑賞を楽しみ、子どもの新たな発見を待ちましょう。


アートで非認知スキルを伸ばす! 週に一度、10分間を親子の対話型鑑賞に捧げよう


3~4作品を続けて鑑賞するのがおすすめ◎

特にお勧めするのは、コンセプトを決めて、1回の鑑賞で3~4作品を続けて観ることです。同一のコンセプトの作品を続けて観ることで、作品同士の比較が自然に行われるため、関係性を把握しやすくなります。子どもの観察力が高まり、思考が刺激され、親子の対話の質も深まるでしょう。

さらに、作品に対する感じ方や思考の過程を連続して紐解いていくことで、子どもの感覚・思考の特徴やその変化が手に取るようにわかり、親御さんとしても子どもの成長を感じやすくなるはずです。

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作品のコンセプトの組み方

コンセプトの組み方としては、2つのパターンがあります。

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