「メンタルが弱い子」と「メンタルが強い子」8つの違い。“折れない心” はどう育てる?
と思うことが多く、楽しいことよりもつらいことばかりを考える
■メンタルが強い子
・自分に自信があるので、「まずは試してみよう」と挑戦する
・多少の困難でも諦めず、最後までやり抜こうと努力する
・どんな相手とでもコミュニケーションがとれるので、よい交友関係が築ける
・「自分ならできる」と自信にあふれ、毎日が刺激的で楽しく過ごすことができる
メンタルの弱さの根底には、低い自己肯定感があります。自己肯定感や「自分ならできる」という自己効力感は、新しいことや困難なことに挑戦する力を与え、落ち込んだ気持ちを立て直す力にもなります。メンタルを強くするためには、まずは「自己肯定感を高める」ことを心がけるべきなのかもしれません。
ただし、ひとつ気をつけなければならないのは、メンタルが弱い・強いというのは、生まれつきの気質も大きく関係しているということ。特に、「HSC(Highly Sensitive Child)」=「人一倍敏感な子」と呼ばれる子は5人に1人はいると言われ、ほかの子どもたちに比べて繊細で傷つきやすい傾向が強いのです。
当然、メンタルは弱いよりは強いほうがいいでしょう。しかし、引っ込み思案で繊細な子どもに対して、無理に「もっと自信をもちなさい」「どんどん新しいことにチャレンジしなさい」と無理強いするのはよくありません。大事なのは、わが子の特性を理解したうえで、「しなやかで折れない心」を育ててあげることです。
メンタルが強い子の親がしないこと3つ
幼児臨床心理学を専門としている臨床心理学者の深谷和子先生は、「子ども自身に困難を切り抜けてもらうためにも、困難な状態にあっても『折れない心』を持ち、しなやかに立ち直ることのできる子どもを育てることが、これからの日本の教育の大きな課題」と述べています。その「折れない心」を育てるには、どうしたらいいのでしょうか。
■子どもの感情を抑えようとしない
心理療法士で『メンタルが強い子どもに育てる13の習慣』(講談社+α新書)著者であるエイミー・モーリン氏は、子どものメンタルを鍛えるためには、親は次の点に注意しながら育てていくべきとアドバイスしています。
まず、「子どもの感情を抑えようとしない」こと。たとえば、子どもが怖がっていたり怯えていたりすると、親は良かれと思って「おおげさね」「たいしたことじゃないから大丈夫だよ」と安心させようとしますよね。