「ダメ!」と言われ続けると「挫折しやすい子」に育つ。 “魔法の言葉” なら自己肯定感が上がります
と言うと大変効果があるそうなので、やはり日頃から「ダメ」と言い続けるのは逆効果なのかもしれません。
「〇〇はダメ!」と言うと、なぜ子どもは〇〇するのか?
そうはいっても、毎回「ダメ!」と注意しているのに子どもは何度も同じことをやろうとする、なぜダメなのか子どもが理解していないような気がする……。そうお悩みの方もいるのではないでしょうか。子どものそうした様子には理由があります。
幼児教育研究家のはせがわわか氏は、「子どもは否定語を理解するのが苦手。『ここで騒いだらダメ』と言われれば言われるほど、子どもの頭のなかは『騒ぐ』に囚われる」と述べています。
つまり「〇〇しちゃダメ」という否定語の言葉がけは、子どもの意識にわざわざやってはいけないことのイメージをどんどん注いでいるのと同じです。結果、ちょっとした刺激でやってはいけない行動をさせてしまいます。
(引用元:マネー現代|知ってた?子どもに「〇〇しちゃダメ!」と言うのが逆効果なワケ)
やめさせようとして「ダメ!」と言っているのに、まさか逆効果だったなんて――。衝撃的ですが、これは心理学者ダニエル・ウェグナー氏の「シロクマ実験」で知られる有名な話です。Aグループには「シロクマのことを考えておいてください」、Bグループには「シロクマのことだけは考えないでください」と伝えたところ、シロクマのことをより頻繁に考えてしまったのはBグループだった、という結果に。昔話の『鶴の恩返し』や『浦島太郎』にも描かれているように、人は「見ないで」「開けないで」と言われると、そのことに心がとらわれてしまうものなのです。
「ダメ」と言い続けたら「挫折しやすい子」に育つ
親が子どもに「ダメ!」を言い続けていると、どのような影響が出てくるのでしょうか。
■自分で物事を決められなくなる
『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)の著者・立石美津子氏は、「『ダメダメ』と言い続けていたら、親の顔色ばかりを気にしたり、親の指示がないと動けない子になったりする」と述べています。さらに発展すると、自分で物事を決められなくなり、「何でもかんでも許可を求める子になる」と指摘するのは、25年間の保育士経験を活かしてこどもコンサルタントとして活動中の原坂一郎氏。たとえば、自宅にいるのに「これで遊んでいい?」と、本来なら許可をとらなくてもいいようなことも許可を求めることが定着してしまうなど、成長に悪影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。