ワンオペ育児。「私さえ頑張れば」が危険な理由。
母親が1人で育児をする「ワンオペ育児」。自分1人で育児をしていると、育児の責任は全て自分にあるように思え、「私1人で完璧に育児をしよう」と張りきってしまいますよね。夫に頼れない分、「私さえ頑張れば全てうまくいく」と抱え込んでしまいがちになるのです。1人でいるとこういった思考に陥りやすいですが、長い目で見ると「私さえ頑張れば」と抱え込んでしまうことはお勧めしません。その理由をご紹介します。
疲れやストレスが子どもや夫に向く
小さな子どもを育てることは、大人1人でもできるように思えます。実際はそんなに簡単なことではないですよね。赤ちゃんは身体や脳の機能が未熟で昼夜関わらず授乳が必要ですし、身の回りのことは一切できず、目も離せなければ、言葉もマナーも通じません。
育児は手間も時間もかかることで、人間は集団で子育てをするようにプログラムされています。
それを全て1人で抱え込もうとすれば、疲れやストレスを感じるものです。家が居場所である女性にとって、溜まった疲れやストレスは、イライラや怒りという形で夫や子どもに向かうでしょう。夫婦喧嘩が増えたり、必要以上に子どもを怒ったりして、日常的にピリピリしてしまいます。毎日触れ合うたった1人の大人がピリピリしていると、子どもは常に緊張状態になります。
ワンオペ育児中は1人になるものですが、女性は人と話をすることでストレスが軽減されます。ワンオペ育児中こそ、育児の話ができる人を作りましょう。まずは夫や祖父母、きょうだいや旧友から。
子育て支援センターにいき、ママ友までとはいかなくとも、その場で会ったママや常駐する保育士さんと話すのでも良いでしょう。「共感し合える話し相手」がいるだけで、心に余裕が生まれてくるものです。
1対1では子どもの成長を妨げる
乳児期や幼児期初期は、子どもも小さく、ママ大好きなので「自分1人でも子育てできる」と思うこともあります。しかし長い目で見ると、「自分以外の大人と子どもを触れさせておいた方が良かった」と思う日がいつか来るものです。
小さな頃まではママ一直線だった子どもも、大きくなるにつれ、他の大人との関わりを求めます。入園したり、習い事を始めれば、先生との関わりも大切になってくるでしょう。小学校も2年生以降になると、担任が男性の場合もあります。大人の男性との関わりの経験も必要になります。
また、様々な大人と触れ合うことは、良い学びの機会にもなります。