合い言葉は「自我防壁」? 低い自己評価に苦しむ人へのアドバイス
こんにちは、書評ブロガーの馬場じむこです。
他人からとても優れた点があると言われたのに、なぜか自分自身は自分をダメだと思ってしまう、周りが自分をダメだと思っている気がして自信が持てない。
欠点を指摘され、それにとらわれすぎて自分はまるで価値がないと感じてしまう。 そんなことはないでしょうか。
自己評価が低くなってしまうと、日々つらいですよね。
今回、カウンセリング歴23年、臨床経験のべ7万件以上の心理カウンセラー大嶋信頼さんの著書『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』から、自分を守る適切な壁を作って自己評価を低くしない方法 をお伝えします。
●最低な評価をする人を探す?
大嶋信頼さんの著書にはこのような記述があります。
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『自分が自分であるために「私は私、相手は相手」という適切な壁が人には必要です。
この壁がないと、人の感覚が次から次へと流れ込んできてしまいます』
『「人と自分の間の壁が低い人」の特徴は、たとえ人から褒められても、それを素直に受け取れず、最低な評価をする人を探して、その評価が“現実”だと思ってしまうということです』
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この壁の低さ、褒められても最低な評価をする人を探すということを、私は今思えば過去に無意識に行っていました。
褒めてくれる、認めてくれる人はいるのに、そういう人からの話は軽く流す感じで、わざわざきついことを言う人を探して 、厳しい指摘を受けて落ち込む、まだまだだと感じて心は焦燥感にとらわれる。
本に書かれている大嶋さんの体験同様、嫌な人がどんどん集まってきたこともあります。
どんどん自分で嫌な人を探してダメ出しを求めて追い込んでいっていました。
●「自我防壁!」で自分を守る
では、自分への評価が低くなるメカニズムがわかったあとはどのようにすれば自分を守れるでしょうか。大嶋さんは著書でこのようにおっしゃっています。
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『嫌な気持ちになったら、「壁が低いから、他人の不快感が流れてきている!」と考え、「自我防壁!」と心の中で唱えるだけでいいのです。自分を責める言葉が頭の中に響いてきたら、「自我防壁!」と唱えてみると、まるで頭の中に壁ができたみたいにシーンと静かになっていきます』
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この「自我防壁!」。
実際に人に言われたことで嫌な気分になったときに使えるのはもちろんのこと、嫌なことを思い出したときも口にすることで、人から勝手に不快なものを流されているのだと感じることができて自分を責めずに落ち着いた自分を取り戻すことができました 。