子どもの行動が変化! ペアレントトレーニングの特徴と褒め方のコツ2つ
また、小学校低学年ごろまでの子どもの多くは、“どうやったらうまくいったか”をあまり意識していないと言われます。
そのため、ママが「どうやったらそんなにうまくできるの?」と質問し、うまくいった方法を子ども自身が自覚できるように促す とよいでしょう。
そうすることで、次の機会も子どもにとって望ましい結果が得られる可能性が高まります。
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一方、叱るときのコツですが、支援現場では“太く、短く、端的に ”を合言葉としています。長々と叱っては、本質が見えなくなります。もちろん、嫌味やダブルバインドもNGです。
また、小さいお子さんの場合は視点取得が未発達のため、「相手の気持ちに立って考えてごらん」という言葉がけは通じにくいものです。
“太く、短く、端的に”をポイントに、ママはお子さんに伝わりやすい言葉を選んでいきましょう!
●叱ることが逆効果となるケースがある
ママに注目されたいという思いが強すぎて、わざとママをイライラさせる行動をとってしまうお子さんもいます。
ママが叱れば叱るほど、望ましくない行動(ママをイライラさせる行動)がエスカレートする場合は、ママが叱ることがお子さんにとっての“ご褒美”となっている可能性もあります。この場合、叱ることは意味をなしていません。
今回のようなケースへの対応についてペアトレの発想から考えてみると、好ましくない行動を叱るのではなく、“好ましい行動をしているとき”をあえて狙ってほめる のです(ママをイライラさせる行動を1日中していることはないはずです。親子で楽しく過ごせている時間にたくさんほめましょう)。
“叱られる”ということも“褒められる”ということも、お子さんにとってはママからの注目を得ていることに変わりません。そうであるなら、双方が気持ちよく過ごせる方を選択してみませんか。
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いかがでしたか?今回はペアトレのエッセンスをご紹介しました。何かの参考になれば嬉しいです。
【参考リンク】
・バンダイ子どもアンケートレポートVol.134~子育てを「漢字一文字」で表すと何ですか?~ | 株式会社バンダイ(PDF)(http://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question134.pdf)
●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)
●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)