比較しちゃダメ? 男の子の“兄弟育児”で気をつけるべきポイント
お兄ちゃんがパパやママと比べてできないと落ち込んでいたら、「年長さんなのに、もうそんなにできるんだ!パパ(ママ)も小学生のころはスラスラできなかったけど、練習したらできるようになったよ」など、自分(年代)の中で比べるように目線をシフトしてあげましょう。
●長男気質・次男気質
一般的には、長男はおっとり、次男はやんちゃという兄弟が多いです。わが家もまさに典型例のタイプです(笑)。
個性の違う兄弟に対して、私が特に大事だと思うのは、“兄弟比較”をしない ことです。
臨床心理学を学べば学ぶほど、“比較”がいかに精神的なストレスをもたらすかを実感します。
心にブレーキがかかっているときの多くは、「○○と比べて、私はダメだ」「○○はできているのに、私はなんでできないんだろう」など、誰かと比べているからです。
他者に「勝った」「負けた」で物事をとらえすぎると、勝っても負けても心が休まりにくくなります。
常に誰かに勝っているという確信がないと自尊心が保てない子どもたちはストレスだらけですし、友達もいつかは優劣の対象になってしまうのは、とても悲しいことです。
また、他者との比較から自分をみると、自分のよさに気づきにくく、幸せを感じづらくなります。いかに“自分軸”を身につけるか が、幸せを感じるためには必要なのです。
特に、男の子の場合は元々“競争”を好む傾向がありますので、比較して育てるとその傾向がますます顕著になります。
ただ、兄弟間で比較をしないって、簡単そうで難しいですよね……。
1日、お子さんにどんな言葉かけをしているかを振り返るとそれがよくわかると思います。
「お兄ちゃんはできたのに、なんで(下の子)はできないの?」など、兄弟での比較の言葉をついつい使ってしまうママも多いのではないでしょうか。
こうして偉そうに書いている私も、正直比較をしてしまいます……。でも、意識するだけでも、比較する言葉は確実に減りますので、まずは意識することからスタートしてみましょう。
また、ついつい兄弟と比較してしまった後には、「でも、ちょっと前に比べたらできるようになったから、そこはすごいと思うな」などと、言いなおしましょう。
人と比べて優劣の判断を下すことは簡単ですが、せめて家庭環境では、優劣ではない“違った軸”で子どもたちの成長を見守れたらいいと思います。----------
今回は兄弟育児でママが気をつけたいことについて紹介しました。