子育てで困る場面があります。
手がふさがって忙しいときほど、「子どもが言うことを聞いてくれない」「わがままを通そうとする」
こんな場面が、たくさんあります。そんな場面に遭遇したとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。
その解決策をパピマミ編集部がご紹介します。
なんで言うことを聞いてくれないの?
私たちは、まず子どものわがままの原因を探ろうとします 。
「両手がふさがっているのに抱っこしてと言うのか?」「寝るべき時間にまだ起きていたがるの?」などなど。
子どもが返す言葉は「抱っこしてほしいの!」「今じゃないといやなの!」「まだ遊んでいたいの!」など答えらしきものではあるけれど、分かったところで何の解決にもならない「今の状態」の報告であり、私たちになす術はありません。
抱っこするか、いま取りに戻るか、遊ばせるかしない限り、解決しない問題 なのです。
要するに親側の要望に沿わせることは無理なのです。
どうしたら言うことを聞いてあげられるのか
大人である私たちは、視点を変えてみましょう。つまり「どうやったら子どもの要求をきいてあげられるか 」という視点から解決をさぐるしかないのです。
例えば、抱っこするには両手に抱えている荷物をいったんここに置くか、家まで運んでからしかできない。一度、子どもと離れ離れにならないと叶えてあげられない。
おもちゃを取りに戻るには、車で1時間離れた祖父母の家まで戻らないといけないので、そうすると晩ごはんの時間がずれて遅くなり、子どもの好きなハンバーグを作る時間が取れなくなるかもしれない。
いま寝ないと明日の朝に起きるのが遅くなり、楽しみにしているテレビが見られないとか午前中の散歩ができなくなる、などです。
それでも聞いてほしいの
理屈が分かる年齢で聞き分けの良い子ならば、それで引き下がってくれることもまれにあります。
でもそんなパターンは滅多にないでしょう。ほとんどのお子さんは、たとえ理屈が分かっていたとしても自分の要求を通してほしいものです。
要求の内容を通したいというより、「大好きなお母さんが困難な状況でも自分を一番尊重してくれる 」という満足感を得たい、というのが本当のところ。
お母さんの愛情を確認するための、試し行動の一種なのだと言えます。でも、そんなせっぱつまった状況の中で愛情を確認するのにいちいちつき合っていられないのが、日々の生活というものでしょう。