子育て情報『タイムアウトより効く!? 子どもを叱らずしつける「タイムイン」の知識』

タイムアウトより効く!? 子どもを叱らずしつける「タイムイン」の知識

と感じて怖がる、孤独感を感じる
・親が脅すように「もうタイムアウトだからね!」などと言ってしまう
・タイムアウトの時間が単なる“罰”になっている

●“タイムイン”の時間を設けて子どもの言い分をしっかり聞こう

代わりにダニエル・J・シーゲル博士らが推奨しているのは、“タイムイン ”という方法。

タイムインでは、子どもを落ち着かせるために、まずは親が近くで静かに寄り添いながら子どもの言い分を聞きます。

ここではどんな言い分も否定せず、受け止めるようにしましょう。

そして、ある程度子どもが冷静になったら、今後はどうしたらいいか親子で話し合うようにするのです。

すぐに正しい行動をさせようとせず、冷静になる時間を設けるという意味ではタイムアウトと同じですね。

でも、しっかり親がそばにいて支えてあげることで子どもが孤独感を抱くことはありません 。

また、話をしっかり聞いて受け止めることで親子の信頼関係も築けるのです。

●子どもに寄り添う“タイムイン”は日本の育児観に近い

アメリカ流のタイムアウトに比べて、タイムインのほうが日本のパパ・ママにとっては挑戦しやすいかもしれませんね。


興奮したり泣いたりしている子どもが落ちつくまで親が寄り添っている家庭は多いでしょう。

また、近年は「頭ごなしに叱ってはいけない」ということを意識している家庭も増えているのではないでしょうか。

心理セラピストの星一郎氏も、『親があれもダメこれもダメ、と禁止事項ばかり増やしていると、子どもがやる気を失ってしまう』と述べています。

また、ひとつの答えを与えるのではなく、複数の選択肢を与えて子ども自身が今後どうすべきかの道を選ぶ ことが重要なのだとか。

タイムインにおいては“親子で話し合う”ということが重要視されていますが、親が完全に主導権を握ってしまってはあまり“話し合い”の意味がありません。ぜひ、子ども自身に考えさせてあげたいものです。

子どもの叱り方は、親にとって永遠の課題ですよね。タイムインはしっかり子どもと寄り添える利点がある一方、親にとっては少し手間がかかり簡単ではないかもしれません。
しかし、叱っても子どもが言うことを聞かずに悩んでいる人は試してみる価値があるのではないでしょうか。

【参考文献】
・『アドラー博士が教える 子どもの「くじけない心」を育てる本』星一郎・著

●ライター/yossy(フリーライター)
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