1冊で解決できる? 兄弟で好みが違うときの「絵本選び」のポイント
【ママからのご相談】
6歳と3歳の男の子の母をしております。いつも子どもたちが寝る前に絵本を読んであげるのですが、兄弟の好みが合わず困っています。
それぞれが好む絵本を2冊読めばいいのですが、疲れているときなどは正直ツラいです。兄弟が同時に楽しめるオススメの絵本ってありませんか?
●A. 理想は一人一冊、その子のために読んであげること。難しいときは、兄弟が登場する絵本がオススメです。
ご相談ありがとうございます。同じく男の子ばかりの3兄弟の母をしているりょんぺいです。
子どもに絵本を読んであげる習慣がついていらっしゃるのはとても素晴らしいですね。
筆者も息子たちとの絵本タイムは至福の時です。
ただ、きょうだいによっては好みが正反対だったり、年齢差によっては内容のレベルも変わってくることと思います。
子どもやお年寄りに絵本の読み聞かせ活動を行っている寺澤敬子も著書『ようこそ絵本の世界へ』のなかで、
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きょうだいが多いときは、可能ならば、小さい子から順番に、その子のために選んで読んであげるといい、お姉ちゃん、お兄ちゃんは、小さい子の絵本も楽しみます。
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と述べています。
また、児童文学者の鳥越信さんも著書『子どもの本の選び方』の中で、
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すぐれた子どもの本には上限の年齢はない、という真理に基づく考えから、子どもたちの年齢がまちまちの場合は、本を選ぶときの目安をいちばん年齢の低い子どもにあわせることを考えなければならい。
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と述べています。
また、『年齢の違う子どもたちを対象とする際には、やはり選ぶ本も複数にするということが必要になってきます』とも述べています。
可能な限り、下のお子さんの好みの本を先に読み、続けて上のお子さんが読んで欲しい本を読んであげたいですね。
きょうだいで好みを共有し合うことで、新しい刺激となるかもしれません。
●2冊読む元気がないときは、同じ“きょうだい構造”の絵本を
しかし、ママの体調がイマイチだったり、疲れて眠かったりすると一人一冊分を読んであげるのも時には難しいでしょう。
そんなときにオススメしたいのが、自分の子どもと同じきょうだい構造のきょうだいが登場する絵本 です。筆者も、「今日は一冊にしてね」というときには兄弟が登場する絵本をセレクトするようにしています。