自由研究のテーマに活用! 親子で知りたい「桜前線」のマメ知識
こんにちは、ママライターの広瀬まおです。
入学入園のシーズンに欠かせないものと言えば、桜。「卒業式だとまだ咲いていないかな」「入園式までに散らないかしら」と気にするお父さんお母さんも多いのでは?
そんなとき、テレビから聞こえる“桜前線”というワード。一体、どんな意味なのか知っていますか?
●前線が来たらもう咲いてる!? 桜前線の意味
桜前線とは、日本を代表する桜“ソメイヨシノ”の開花予想日を示したもの です。各地で予想された開花日を線で結んで、前線として紹介しています。
特徴としては、南から北へ、低地から高地へと進んでいきます。ただし、地方により開花時期のずれがあるので、一本の線にはならず、波状で示される形になります。
注意したいのは、“開花予想日”なので“開花日”ではないというところ。
「きっとこのあたりに咲くでしょう」という予測なので、実際にはまだ咲いていなかったり、わずかに一部が咲いただけということも。
お花見に行く際は、現地の状況を確認してからのほうがいいですね。
●以前は気象庁がやっていた開花予想。今は誰がやっているの?
2010年より前では、開花予想をしていたのは気象庁でした。が、1993年の気象業務法改正により、民間でも許可を得れば予想業務ができるようになりました。
そのため、2016年現在では、5社の民間企業が桜前線の開花予想を立てています。テレビの天気予報もよーく見てみると、“提供:○○” と企業名が記載されています。
開花予想からは手を引いた気象庁ですが、実際に花開いた桜の開花状況はホームページに掲載しています。
さらに、満開の情報も別ページに記載されているので、今、日本のどの地域の桜が満開なのか知ることができます。
一覧表を見ていると、日本が徐々に春になっていくのがわかりますよ。
ちなみに、気象庁が観測対象にしている桜は、気象台の中にあることも多いので、現地のお花見スポットとはズレが生じることも……やはり現場を確認するのは大事ですね。
●自由研究のネタを確保!「桜前線」の意外な活用方法
入学、卒業シーズンやお花見の時期には気になる桜前線ですが、春が過ぎ去るとその存在自体を忘れてしまっていませんか?
この桜前線、実は夏休みにも使えます。そう、自由研究 です!
気象庁のホームページには昨年までのデータも残っているので、お子さんと一緒に開花予想をしてみたり、実際に観察してみたりしてみてはどうでしょう。