盗難事件まで! 高額取引もある人気の多肉植物「ハオルチア」の魅力
の2系統。代表的な人気品種は以下のとおりです。
【オブツーサ】
軟葉系の代表格。コロンとした丸いフォルムがかわいらしく、葉先が光を取り込みやすいよう丸くなっている。
【ミラーボール】
オブツーサの交配種の中でも傑作という評価が高いもの。葉脈がくっきりとしていて美しく、葉先に短い毛が生えているのが特徴。日当たりなどの条件が良いと、葉色が紫色を帯びてくる。
【雪の花】
その名の通り、葉の表面に白い斑点がある。
葉全体的に透明感も強く美しい。仔吹き(子株が出てくること)しやすく、増えやすい品種でもある。
【玉扇】
肉厚な葉が扇状に広がって並んでいる。水平に切断されたような形状の葉先に、シマ模様が現れる。
【万象】
丸太を水平に切断したような形状で、全体が円盤状になるように並んでいるのが特徴。
他にもたくさんの品種があり、地域によっては専門店も存在するようです。ネットでもさかんに取引されていますが、初心者がお気に入りを見つける場合は、お店に足を伸ばして直接見て触れてみる のが一番でしょう。
●お値段の格差はどこから? 高額の理由は“品種”と“育ち”にあり
数年前から、全国的にハオルチアの盗難事件が起きています 。
大量のハオルチアや高額な品種を所有している方は、窃盗犯に狙われやすく大変な思いをされているようです。高額品種を組織的に狙っている人たちもいるようで、困った問題ですね。
一般的に、葉についている「窓」の部分の透明度が高かったり、白や紫の色味を帯びたりして珍しい姿になると、愛好家の間では人気が高まるようです。また、愛好家が困難な受粉交配を自力で行い、何年もかけて作り上げた品種などは当然高値でれます。
要するに、ハオルチア初心者から見てもわからないような理由で数万~数十万円のお値段がつく わけです。
数十万円の価値を本当に理解するためには、膨大な品種や交配の仕方まで学ぶ必要があります。自宅に「専用ハウス」を持つ愛好家さんが存在する理由が、なんとなくわかりますね。
ご相談者様の場合、ご近所で手に入れたハオルチアをまず長持ちさせてみて、愛着がわいてきたら次に違う品種に挑戦されるのも良いかもしれません。
葉の「窓」の部分の透明度が高いものは何ともいえない美しさで、その姿は幻想的でもあるのでハマってしまう人が多いのもうなずけますが、窓が透明なものは若干デリケートで弱い面もあります。