ポジティブ心理学を活用! 子どもの学習意欲を高める「声かけ術」
ということを考えてみてください。
子どもは、点数が悪かったり戦績が悪かったりしたら、親から小言を言われるとわかっているのです。案の定言われると、「わかってるよ、うるさいな!」と反発して、親の話が頭に入ってきません。
ですから、親が悲観的に捉えず、一歩下がって冷静に良いところを見て、良かった点を認めることや、ほめることをしてあげましょう 。
楽観的な見方と話し方として、例を挙げてみました。(テストの成績が悪かったとき)
○:「全体の点数が悪かったことより、この問題が解けたのはすごいと思うよ。それにちゃんと計算して、途中式が書けているところもいいと思う。落ち込むことはないよ!今度は文章問題に力を入れれば良いということがわかって良かったね!」
×:「ちょっとこの点数は何!間違いだらけじゃない。
いつもゲームばかりしているからじゃないの。もうちょっとがんばりなさいよ!」
悪かった中にも良いところって必ずあるものです 。ほんのささいなことでも、良いところを十分に認めてほめるだけで、「悪い」が「良いところもあった」に変わるのです。
ここを大事にしてあげると、子どももうれしくなり、頑張り方が変わってきます。
●おわりに
悲観的なことの中にも、見方を変えることで楽観的な見方ができます。これが楽観主義者の考え方です。
「子どもに力を与えたい・やる気にさせたい」と思うのならば、親が楽観的な考え方を示してあげる ようにしましょう。
落ち込んだ気持ちでいる子どもをさらに下へ落とす必要はありません。
良いところを認めてあげれば、自然と上を見て登って行くものです。
ぜひ、ポジティブ心理学を利用して、子どもの良いところを伸ばす手助けをしてあげましょう。
【参考文献】
・『オプティミストはなぜ成功するのか』マーティン=セリグマン・著/山村宣子・訳
●ライター/桜井涼(フリーライター)
●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)