1位はあのウイルス! 「食中毒の原因」ランキング&対策法
こんにちは。保育士でライターのyossyです。日に日に暑さが増し、食中毒が心配な季節になってきました。
子どもや高齢者が食中毒にかかってしまうと、重症化しやすい傾向にあります。残念ながら、なかには死亡する例も。
自分たちで防げる食中毒は、確実に防いでいきたいですね。しかし、ひと口に食中毒といっても、さまざまな種類があります。
ここでは、厚生労働省が発表しているデータ(『平成27年(2015年)食中毒発生状況』の病因物質別月別食中毒発生状況 年間患者総数)を参考に、病因物質のランキングと対策法をご紹介しましょう。
●第3位:サルモネラ属菌(年間1,918人)
まず、第3位はサルモネラ属菌。名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。
・潜伏期間:4~48時間
・原因となりやすいもの:生肉、加熱が不十分な肉、鶏卵など
・主な症状:悪心、おう吐、発熱、腹痛、下痢
症状が重くなると脱水症状 が出ることもあり、注意が必要です。
熱に弱いため、肉や卵は75度以上で1分以上加熱しましょう。また、菌が増殖しないよう、短時間であっても生の食材はきちんと冷蔵庫で保管することが大切です。調理器具や手指の消毒・洗浄もお忘れなく。
なお、動物を介して感染することもあります。動物に触ったらよく手をあらいましょう。
●第2位:カンピロバクター・ジェジュニ/コリ(年間2,089人)
次いで多いのは、カンピロバクターです。春から夏にかけて患者数が多いので注意しましょう。
・潜伏期間:2日~1週間
・原因となりやすいもの:生肉、加熱が不十分な肉、飲料水など
・主な症状:腹痛、下痢、発熱(38度以下)、悪心、おう吐、頭痛、倦怠感
潜伏期間が長い のが特徴的。
サルモネラ属菌同様に、肉の場合は中心部を75度以上、1分以上加熱することが大切です。また、生の肉を使った調理器具の消毒・洗浄や、手の洗浄は念入りに行いましょう。
殺菌されていない飲料水を口にするのは避け、特に子どもの場合は動物との接触後に手を洗うことも大切です。
●第1位:ノロウイルス(年間1万4,876人)
第1位はやはりノロウイルス。年間1万を超える人が苦しんでいました。
冬場(特に11月~2月)の患者数が多いですが、年間を通して食中毒が発生しているので、夏も油断はできません。・潜伏期間:24~48時間
・原因となりやすいもの:二枚貝、感染している調理者による二次感染
・主な症状:下痢、おう吐、腹痛、発熱(38度以下)