親の口癖がカギ!? 「完璧主義な子ども」を大らかに変える声かけテク
【ママからのご相談】
年長と年少の男の子の母をしています。長男が完璧主義で困っています。何か始めたら最後までやらないと気が済まないし、できないと泣いてしまいます。少しだらしない弟にもきつく接することがあります。 もっと大らかになってほしいのですが何か良い方法はありますか?
●A. 意識的なつぶやき、口癖を効果的に使いましょう!
ご相談ありがとうございます。3人の息子の母をしている、ライターりょんぺいです。
しっかり者のお兄さんなのですね。弟さんはマイペースといったところでしょうか。
●第一子は完璧主義になりがち?
アメリカの認知療法士であるリンダ・ブレアの著書『きょうだいの暗号』(早川麻百合・訳)にて、典型的な第一子の性格として挙げている内容を一部ご紹介します。
1…他人、特に偉い人から認められたいという欲求が強い
2…素直で保守的、ルールや規則をきちんと守る
3…几帳面で責任感が強い
4…面倒見がいい
5…自分に批判的で、自分のミスを許せない
6…ほかの生まれ順の子よりもストレスを感じやすい
また、心理学博士の磯崎三喜年さんも著書『きょうだい型人間学:性格と相性を見ぬく』の中で、
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第一子は、新米パパ新米ママによる、何もかもが初めての育児で試行錯誤の中、スターのように育てられていたのに、二人目の赤ちゃんが生まれた日を境に自分中心の生活から、弟・妹が中心の生活へ180度変わってしまう。下の子が生まれ急に甘え出す子も多いのですが、ある段階でキッパリ気持ちを切り替え、「下の子の面倒を見る!」という役割を、受け入れていく
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と述べています。
統計的にも、第一子にこのような完璧主義の子が多い ということですので、質問者様も少し気が楽になのではないでしょうか。
●完璧主義な子どもには“ポジティブな口癖”を!
ただ、母親にとっては心配の種。
少しでも大らかに、間違っても良いということを知ってもらいたい、でも頑張り屋の部分はそのままでいてほしいという思いのはざまで悩まれていることと思います。
そんなときにオススメしたいのが、お母さんによる意図的な「ま、いっか」という口癖 の活用テクニックです。筆者の長男も、しっかり者といえば聞こえはいいのですが、こだわりが強く、こうと決めたら他のものは受け付けない頑固な一面がありました。