日本もマネできる? 世界が注目する“フィンランド教育”の特徴4つ
●(4)学習に遅れが生じる子どもは授業の前後で補習を行う
教え合ったり、話し合ったりすることで子どもたちに協調性を育ませる。クラスの学習についていけない子どもに関しては、授業が始まる前後に補習で補います。
教師の采配でフレキシブルにクラスを能力によってグループ分けして授業をすすめていきます。
たとえば読み書きが苦手な子どもたちを教師だけではなく、それを得意とする子どもたちにも協力してもらって同じレベルに伸ばしていきます。
クラスも少人数制です。子どもたちの協調性も培います。
●日本でフィンランド式教育法は有効か
日本でフィンランドの教育体制を見習い、同じように変えて行くことはできるのでしょうか?
フィンランドの教育では、学習は大切なもの。しかし、その前に人間としての成長が最も大切なことだと社会全体が認識しています。
それには子どもに十分な“遊び時間” を与えることが重要だと考えられています。
日本における学歴社会では、学校での勉強時間の他にも塾などで子どもの自由時間は減って行くことになります。
「いい大学を出て、いい会社に入社する」といった学歴信仰が子どもにとって本当に幸せなのかをよく考え直してみる時期なのかもしれません。
現在の日本の社会を考えてみると、フィンランドのような教育体制を目指すことは今は難しいかもしれませんね。
日本も国をあげて子どもの教育に投資していかなければ、将来国家全体に関わってくるという認識が求められます。
【参考文献】
・『フィンランドの教育力ーなぜ、PISAで学力世界一になったのか』リッカ・パッカラ(著)
●ライター/渦マキ(フリーライター)
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