専業主婦にも朗報!? 法改正した“確定拠出年金”のメリット&デメリット
こんにちは、金融コンシェルジュの齋藤惠です。
2016年の下半期は資産運用に興味があるママさんへ朗報です!今まで一部のサラリーマンだけのものだった確定拠出年金が、今年から専業主婦でも利用できるようになります!
そこで今回は、この制度を賢く活用するためにその仕組みを説明します。
●どこが変わったの?
確定拠出年金(401Kとも言います)は今まで自営業者や会社員の一部が利用できる運用型の資産運用の方法でした。
ところが、2016年5月24日の法案可決によって、公務員や専業主婦も利用できるようになった のです。
確定拠出年金は掛金を自分で決めて、普通預金や保険・投資信託などのさまざまな商品を選び運用することができます。
また、そのお金は60歳以降に年金または一時金として受け取れるので、老後資産の備えになります 。
では、普通の貯金や投資信託ではなく、あえて確定拠出年金を行うことにどんなメリットがあるのでしょうか?
●確定拠出年金を行うメリット
確定拠出年金は、
・(a)毎回の所得税
・(b)毎回の運用益
・(c)年金や一時金として受け取ったときの所得税
などが非課税または少なくなるという点が最大のメリットです。
(a)は全額が所得控除の対象になりますので、パートやアルバイトをしていて所得のあるママさんなら対象となります。
また、一般の投資信託などの運用商品の場合は、利益が出たらそこから税金が引かれてしまいますが、確定拠出年金を選べば(b)でも書いたように、すべて自分のものになります。
(c)においては、税制優遇に限度額などが設けられているものの、特に専業主婦のママさんなどはほとんどが非課税対象となる仕組み になっています。
そのため、老後資金としてお金を貯金・運用するのであれば、他の商品よりも確定拠出年金を選んだ方が税金のメリットは多い内容となっています。
●確定拠出年金を行うデメリット
一方、当然デメリットになり得る点もあります。それは主に3つ、
(1)60歳までおろせない
(2)管理手数料などがかかる
(3)運用商品によっては元本割れのリスクがある
確定拠出年金は税制面の優遇がある分、時間的な束縛が長い制度となっています。掛け金はいつでも降ろせるものではありません。
そのため毎月の掛け金は生活する上で支障のない金額 にしましょう。