見かけたら配慮を! 後悔する前に知っておきたい“ヘルプマーク”の意味
こんにちは。ライターのyossyです。
みなさんは『ヘルプマーク 』というものを知っていますか?
東京都が導入したマークなので、残念ながら『マタニティマーク』に比べて全国的に見ればまだ認知度が低いかもしれません。
でも、目に見えない苦しみを抱えている人を見過ごさないための重要なマークです。後悔する前に、ぜひ知っておきましょう。
●一見してわからなくても、配慮が必要な人がいる
ヘルプマークを持つことができるのは、たとえば次のような人です。
・義足・人工関節を使用している
・内部障害がある
・難病を抱えている
・妊娠初期である
こういった人たちは、見た目はほかの人たちと何も変わらないように見える ケースが多いものです。
しかし、たとえば電車内で立っているのがつらかったり、同じ姿勢をとり続けるのがつらかったり、急な体調の変化があったりするかもしれません。
また、事情があって優先席に座っているにもかかわらず、「健康なのに優先席に座って……」と白い目で見られてしまうこともあるといいます。
私たちは、ヘルプマークの意味をきちんと理解し、つけている人をみかけたら、
・電車内で席を譲る
・災害時や困った様子のときに声をかける
といった配慮をしましょう。
●ヘルプマークはローカル? 東京都発信の取り組み
同じように配慮が必要であることを表すマークとして『マタニティマーク』がありますが、こちらのほうが普及しているようにも思えます。
ヘルプマークを知らない人が多いのはなぜでしょうか。
実は、マタニティマークは厚生労働省が推進しているものなので、全国区の取り組み。また、取り組みが開始されてから10年経過しています。
一方、ヘルプマークは平成24年に“東京都の”取り組み として始まったもの。
2016年3月末までに約11万5,000個配布されたとのことですが、エリアが限定されていること、比較的新しい取り組みであることなどから、認知度が低いのだと考えられます。
現在は京都府、青森県、徳島県、札幌市にも取り組みが広がっていますので、今後はより全国的な取り組みになることを期待したいものです。
●正しい趣旨を理解してもらえる世の中に
マタニティマークに関して、「幸せアピールなのではないか」「席を譲れといっているのか」などと、悪いように受け取ってしまう人がなかにはいるようです。