無意識のSOS!? 思春期の子どものイライラと無気力への対処法3つ
それに部活動、習い事と予定が休みなく入っている子どもも多いです。
場合によっては、習い事が週3回、週4回と連日に渡ることもあります。大人でもハードなスケジュールに子どもは疲れていないでしょうか?
状況をみて親がSOSを察知し、休ませてあげる ことは大きな意味をもちます。
●(2)過剰な期待はNG
子どもに期待することは悪いことではありません。親は自分の理想像を意識的に、時には無意識で子どもに話しているものです。
思春期を迎える子どもは、敏感に親の期待を察する ので、それがいい意味で後押しになっていることもあります。
しかし、子ども自身の理想と親の考えに温度差が大きい場合は、子どもがプレッシャーに感じている可能性があります。
安心できるはずの自宅でもプレッシャーを感じるようになると、子どもは居場所を失うことになりかねないので注意が必要です。
●(3)親子で対話する
イライラや無気力は力技で解決できるものではありません。安心して心が落ち着いてくると自然に解決するものなのです。
心の安定のためには、イライラの原因は何か?やる気がでないのはなぜか?など、本音を言える環境が必要になります。
「何とかしたい!」「何とかしてほしい!」子どもはこのようなSOSを“言える相手”にぶつけ、精神バランスを保ちます。
“言える相手”は親であることが多く、その言動は時に酷だと思うほどです。
しかし、子どもにとって、“言える相手”がいるということは、信頼の証であり、精神的に大きな支え なのです。
親の考えを押し付けていませんか?子どもの考えを善悪で決めつけていませか?頭ごなしに子どもの意見を否定していませんか?
子どもと落ち着いて向かい合い、黙って話を聞いてあげるだけでも安心します。
失敗が怖い、友達のあの子が嫌だなど、子どもの弱いところも多く出ることでしょう。
まずは子どもの話を素直に受け止めるというスタンスが重要です。
【参考文献】
・『見逃さないで! 子どもの心のSOS 思春期に がんばってる子』明橋大二・著
●ライター/佐藤理香(株)