されるがままはNG! 患者を悩ませる“ドクハラ医師”の特徴と対処法
こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。
みなさんは「ドクターハラスメント」という言葉をご存知でしょうか。
福島県出身の外科医・土屋繁裕氏(故人)が最初に使用しはじめた言葉で、 “医師(ないし看護師)という絶対的に優位な立場にあるのをいいことに患者や患者家族に心ない発言や行動をする”という、医療従事者による患者への嫌がらせ行為 のことを言います。
この「ドクターハラスメント」(以下、「ドクハラ」と略します)ですが、地元住民の人たちから慕われているかかりつけ医などにはあまり見られませんが、大学病院や大きな総合病院 ではしばしば見られます。
筆者は自分自身が、というよりも亡くなった両親の介添え人として大病院を受診した際に何度か経験し、嫌な思いをしたことがあります。
ドクハラの実態とドクハラ医師(看護師)に当たってしまった場合の対処法について、一緒に考えてみましょう。
目次こんなふうに感じたら、ドクハラのおそれがありますドクハラ医師がとるハラスメント行動の具体例ドクハラ医師への対処法~故・土屋医師の提言をもとに~
●こんなふうに感じたら、ドクハラのおそれがあります
身近な例を挙げるのであれば、次のように感じたら、ドクハラのおそれがあります。
・医師の態度が面倒くさそうに見える
・患者の不安をあおって自分の治療方針に服従させているかのように見える
・不必要に怒ったり怒鳴ったりしているように見える
・患者の意見などははなから聞くつもりがないように見える
いかがでしょうか。以上は筆者が実際に経験してきた、ドクハラ医師(看護師)に出会ったときの感触です。
この感触を持ったとき、ドクハラ医師たちがその後とってくるハラスメント行動とは具体的にどういったものがあるでしょうか。
●ドクハラ医師がとるハラスメント行動の具体例
ドクハラ医師たちがとってくるハラスメント行動の具体例として、筆者自身が体験したものだけでも次のようなものがあります。
・入院患者に対して医師側の治療方針に全面的に従ってくれないと管理が大変でやっていられないという趣旨のことを看護師と一緒になって患者家族に言ってくる
・自分の医療技術の未熟さが一定程度原因と考えられる予後の悪化にも、「加齢のせいでどうしようもないのだ 」という説明をしてくる
・長年生活を共にした家族ならではの提案をすると、「お好きなようになさったらいいんじゃないですか。