ぐずってもあげちゃダメ? 乳幼児へおやつを与えるときの注意点4つ
子どもは成長が早いですが、胃や腸は大人と比べてまだまだ小さく未発達です。
1日の栄養バランスを考えた量を、小さめの容器に取り分けて与えるのがポイントです。
●(3)なるべく自然の味や色を生かしたものをチョイスする
とある病院の栄養指導では、“幼少期の食習慣が大人になって大きな影響を及ぼす”として、食育の大切さを訴えています。
味覚は3歳までに決まる と言われていますが、未発達の乳幼児期に強い刺激に慣れてしまうと、ご飯をはじめとする食材の微妙な“うまみ”をおいしいと感じなくなってしまうそう。
おやつとして好ましいのは、消化されやすく、カルシウムを多く含むヨーグルトやビタミンが豊富なフルーツ、甘さを加減できる手作りのおやつといったもの。
さらにカルシウムやタンパク質が豊富な牛乳や、果汁100%(糖分が少なく、天然果汁のものがベスト)のジュースをプラスしてあげるとよいでしょう。
●(4)ぐずったときにおやつを与えない
子どもの機嫌を一瞬で直せる“おやつ”はママにとってとても便利なアイテムですよね。
しかし、おやつでご機嫌を取ることを習慣化してしまうと、子どもは「泣けばまたもらえる」 と思い込んでしまいます。
家の中や大きな公園など、状況を判断して「絶対折れない」と決めたのであれば、子どもがどんなに泣いてもおやつを絶対にあげずにその場を乗り越えましょう。
バスや電車などの公共機関だと周囲に気を使うので、おやつをあげてしまうこともあると思います。
そんな場合でも、事前に「これはバスに乗ったら一緒に食べようね」「電車の中で食べようか」など、あらかじめ子どもに言い聞かせておくことで、子どもはおやつを“お出かけのときだけに食べられる特別なもの ”として認識するようになります。
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乳幼児期のおやつは、あくまで“体の健康を十分に保つための栄養補給”です。大人の嗜好品とはまた別物です。
おやつを正しく与えることで、味覚も十分に育てていきたいですね。【参考文献】
・『1歳6か月児の食事ガイド』平山宗宏・著
【参考リンク】
・「子どもの間食」に関する考え方 | 日本小児歯科学会(http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index03_08.html)
●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)