和田アキ子も罹患! 難病『シェーグレン症候群』の症状と治療法

こんにちは、ライターの齋藤惠です。
2016年10月22日に放送されたラジオにて、歌手の和田アキ子さんが『シェーグレン症候群 』という病気にかかっていることを発表しました。
あまり聞き慣れない病名ですが、いったいどんな症状になってしまうのでしょうか?
また、私たちにも起こり得る病気なのでしょうか?
●難病『シェーグレン症候群』とは?
難病情報センターの説明によると、『シェーグレン症候群』とは、『1933年にスウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンの発表した論文にちなんでその名前がつけられた疾患』だそうです。
また、『日本では1977年の厚生労働省研究班の研究によって医師の間に広く認識されるようになりました』とのことです。
一般の人々にはほとんど知られていない病気という印象がありますが、意外にも、潜在的な患者さんやアメリカでの報告を含めると年間10~30万 もの人々がこの病気によって病院にかかっているそうです。
●具体的にどんな症状?
シェーグレン症候群になると、下記のような症状があらわれます。
・目の乾燥(ドライアイ)
・口の乾燥
・鼻腔の乾燥
・唾液腺の腫れと痛み
・全身の疲労感
人によって個人差はありますが、実にさまざまな症状が起こってしまいます。
ちなみに和田アキ子さんの場合は、涙や唾液が出にくいとのことで、常に水を手放すことができない生活を送っているそうです。
歌手にとっては直接仕事に影響しそうな症状ばかりで、つらそうですね。
●どんな人がかかりやすい?
シェーグレン症候群の患者さんは、とくに50歳代の女性に多い と言われています。
ただし、少数ですが子どもから高齢者まで広範囲にわたり発症する可能性はあるとのことです。
女性ホルモンの変化や遺伝、ウイルス、免疫異常など複数の原因が考えられるようですが、やはりこれから更年期などをむかえる女性は特に気をつけたほうがよいでしょう。
●どんな治療をするの?
現在のところ、残念ながら病気そのものを治療する方法は見つかっていない ようです。
ただ、患者さんの症状に合わせて乾燥対策を行うことで、10年後も20年後も現状と変わらない生活を送ることができるといいます。そのためには、定期的な健康チェックを行い、医師の指示にしたがって生活習慣を改善していけばよいとのことです。
具体的には規則正しい生活や、過労を避け休息をたっぷりとること、適度な運動など、シェーグレン症候群に限ったことではなく、誰もが健康を維持するために理想的な生活をすれば自然と病気の悪化を防ぐことにつながります。