自覚なし!? モンペ以上に過保護な”スノープラウペアレント”の特徴
と先生に食ってかかる始末。高校受験どうするんだろう』(40代女性/会社員)
●(3)青年期の子どもを持つママたち
インタビューを受けてくださった方の中には、自分自身が“除雪車”になっているかもしれない、と語るママもいました。
『大学生の息子がいるのですが、授業の履修計画を自分で立てられないため、毎年私が手伝っています。放っておくと、何の役にも立ちそうにない科目や、絶対に起きられるわけがない1限目の授業、単位取得が難しそうな科目を履修しようとするんです。
気が気じゃなくて任せられません。自分でもちょっと過保護かなと思うときもありますが、留年されたら困りますから……』(50代女性/自営業)
●「マジメすぎる」「母子分離ができていない」……“除雪車”になりやすいのはこんなタイプ
過保護で過干渉なスノープラウペアレント。いったいどんな人が陥りやすいのでしょうか。
子どもをとりまく仕事をしている方たちに、個人的な見解を聞いてみました。
『マジメで完璧主義のお母さんたちが危ないですね。お子さんを心配しすぎるあまり、つい過保護になってしまうのでしょう。まずは肩の力を抜いて、「失敗は成功のもと」と唱えてみては』(50代男性/幼稚園教諭)
『母子分離がうまくできておらず、お子さんを自分の一部のように感じすぎているのかも。乳児のあいだはそれでいいでしょうが、ある程度の年齢になったら子どもの手は離してあげましょう。お子さんはママの一部でもないし、ましてやママの所有物でもありません』(30代女性/保育士)
『「ケガをすると困る」「落第すると困る」などとよく言われますが、困るのはママではなくてお子さんです。でもね、困るというのは、問題解決能力をつける絶好のチャンスなんです。どうか子どもたちから“困る権利”を奪わないであげてください』(40代男性/中学校教員)
アメリカの精神分析家ナンシー・マックウイリアムズは自著の中で、「母親は子どもに去られるためにそこにいなければならない」と述べています。
そう、子どもを自立させることこそが、ママたちの最大の仕事なのです。
そのことを決して忘れてはいけません。
過保護・過干渉になっているのではないかと感じたときは、いったん深呼吸。その行為が子どもの自立を阻んでいないか、見直してみてくださいね。
●文/パピマミ編集部
●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)