子育て情報『部員数260名! 高校サッカー選手権優勝の静岡学園が1日2時間半程度しか練習できないからこそ身につけたタイムマネジメント術』

2020年2月18日 17:26

部員数260名! 高校サッカー選手権優勝の静岡学園が1日2時間半程度しか練習できないからこそ身につけたタイムマネジメント術

選手権に出たAチームの選手でも毎日早い組と決まっているわけではない。帰宅が遅くなることもあったと思います」(齊藤コーチ)

遅い組になった選手は練習までの待ち時間が生じます。その空いている時間をどう使うかが文武両道の大きなポイントです。川口監督や齊藤コーチは「空いている時間をどうするか自分で考えろ」と常日頃から口癖のように言って自主性を促していましたが、大半の選手が図書館や教室で学校の課題や予習復習をこなしていたというのですから、意識の高さに驚かされます。

■誰にとっても1日の時間は有限だから、自ら時間の管理することが重要

実際、高校生がサッカーと学業を両立させたいと思うなら、1日のどこかで勉強時間を作らなければいけません。部活動に励んでいる普通の高校生の場合、放課後はグランドに出て練習し、18時頃には終えて帰宅。食事や入浴を済ませてから勉強するというパターンが一般的です。けれども、静学のサッカー部員は練習環境の問題があって全員がそのサイクルで動けるわけではありません。
2部練に参加した選手は帰宅が21~22時になるため、その後に勉強するのはかなり難しいです。選手である前に成長期の子どもたちには休養も大事だからです。だからこそ、選手それぞれの空いている時間を有効活用することが肝要なのです。

「自ら時間を管理していくことは非常に重要なテーマです。『一日の中での細かい隙間時間や月曜日のオフの使い方、土曜日や日曜日の空いている時間を効率的に使うことが大切である。将来のなりたい自分に近づくために、努力に時間を使おう』といったアドバイスを個別、あるいはチームごとにアプローチを行っています」と齊藤コーチは言います。

そういう日々の積み重ねが静学の文武両道の実現につながっている。そこは特筆すべき点と言っていいのではないでしょうか。


部員数260名! 高校サッカー選手権優勝の静岡学園が1日2時間半程度しか練習できないからこそ身につけたタイムマネジメント術

齊藤興龍(さいとう・おきたつ)
1978年生まれ、静岡県田方郡函南町出身。静学DFとして75回選手権ベスト4の原動力に。97年春に国士舘大学へ進み、2001年に母校の教諭に。
中学サッカー部強化に着手した1年目から中学でコーチなり、現在は高校サッカー部の部長兼コーチを務める

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