子育て情報『「私はサッカーをしに来ている!」とある女子チームの指導者を我に返らせた子どもたちの声』

「私はサッカーをしに来ている!」とある女子チームの指導者を我に返らせた子どもたちの声

松田:まさにそういうことが起きれば良いと思っていました。ひとつのチームだけの活動では、他の地域やチームの活動があまり見えてきません。いろいろなチームやクラブが交流できる場になれると良いと考えています。

築根:このクラブのスタートは私と娘の2人だけでした。もちろんそれを威張りたいわけではないのですが、私が苦労した経験は他の方に伝えることで活きることがあると思います。僕と同じように裸一貫でクラブを作り上げてきた人にグラスルーツ推進・賛同パートナーのことを伝えると、「僕もやってみたい」という人は多いです。

■「私はサッカーをしに来てるのに」子どもたちの声で我に返ったことも

「私はサッカーをしに来ている!」とある女子チームの指導者を我に返らせた子どもたちの声

練習風景(写真提供:桶川クイーンズ少女サッカークラブ)
松田:娘さんと2人でクラブを始めたということですが、そこからどのようにクラブを大きくしていったのでしょうか。

築根:最初は娘の同級生を誘いました。
ただみなさん他の習い事をしていて、サッカーの練習があっても送迎ができない、あるいは他の習い事とスケジュールの調整ができない、ということでなかなか集まりませんでした。それでも他の習い事と被らないように練習の日程を調整して、最初のうちは月謝もとらず、まずはとにかく人に来てもらうところから始めました。

それと同時に、グラウンド作りもしていました。2013年の4月から作り始めて、完成したのが7月頭です。そして7月20日に活動をスタートさせました。最初は10人くらい集まりましたが、翌週は5人、その翌週は3人と、徐々に減っていきました。厳しかったですね。

そんな状況でしたけど、始めてしまった以上は途中で投げ出すわけにもいかないので、地道に活動を続けていました。
私は常々娘に「やる前から諦めるな」と言っています。その姿勢はまず自分が示さないといけない。あの時に諦めずに地道に活動を続けることで、娘にそれを見せたかったんです。

ただやはり現実は厳しくて、とてもサッカーができる人数は集まらず、フットサルの大会に出ようかと考えたこともありました。それを子どもたちに言ったら、「私はサッカーがやりたくて練習に来ているのになんでフットサルなの?」と言われたんです。私はハッとして、「まだやれることをやりきっていない」と思い知らされました。そこからHPを作ったり、チラシ3000枚を配ったりして、なんとかサッカーができる環境を整えようと動きました。

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