子育て情報『守備時のフィジカルコンタクトを怖がったり、ポジショニングを理解してない小6年代に守備の目的と原則を教える方法は?』

守備時のフィジカルコンタクトを怖がったり、ポジショニングを理解してない小6年代に守備の目的と原則を教える方法は?

私は高校の部活も指導していますが、ゲーム形式の練習では「最初の5分間で何点取るか、取られるか」を意識してもらいます。

自分たちで「失点ゼロにするぞ」と意気込んでやることが大事です。監督が怒鳴り散らしてやらせるのとは、選手たちが得られるものは全く違ってきます。

■「追い込み方」を各自が理解するような問いかけ方をする

例えば、守るときに「ワンサイドカット」というやり方があります。相手選手を左右どちらかに追い込むような守備の仕方です。それをやって逆サイドから他のディフェンスが追い込んでボールを奪います。

ところが、ワンサイドカットをして守ろうとするばかりに、場面によってはシュートコースががら空きになることがあります。教えられている子どもたちが、本当の意味をわかっていないようです。


そのような傾向があれば、まずはシュートを打たれないことを意識させてください。それで打たれなくなったら「どうして打たれたくなかったのかな?」と問いかけてください。

選手たちは「必死で頑張ってついて行った」などと答えるでしょう。そこで「シュートコースは防げていたね。いつもそういう守備ができるといいね」と認めてあげましょう。

そうやって経験を積んでいくと、その子なりの「追い込みかた」ができるようになります。

池上正さんの指導を動画で見る>>

■ボールを奪うにはディフェンスの数的優位を作ることも重要

守備時のフィジカルコンタクトを怖がったり、ポジショニングを理解してない小6年代に守備の目的と原則を教える方法は?

(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

ボールを奪うには、ディフェンスの数的優位にすることも重要です。
では数的優位にするにはどうすればいいのか。そこを伝えてください。守備側に注目した練習といえば、1対1から始める指導者が多いようです。その後、人数を増やしていって「カバーできる人がいたら行っていいよ」「みんなで囲んで取ろう」と、守備側の数的優位をつくるよう促します。

オフェンスはシュートを外しても責めたりしません。しかし、ディフェンスが試合で失点したら「どうして取られたのかな?話し合わないといけないね」と言います。当然ながら、ディフェンスの選手だけでなく、前や中盤の選手にも守備を求めます。

「追いかけなかったよね。
どうしてかな?後ろが困ったんじゃないの?」

そんなふうに言ってください。繰り返しになりますが、いかに真剣に守備をしてもらうかにフォーカスしましょう。

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