子育て情報『伝統校も活用するテクダマ!テクニックを向上させる「意識づけ」の大切さ』

伝統校も活用するテクダマ!テクニックを向上させる「意識づけ」の大切さ

それに加えてテクダマを使用することで、様々な動きのバリエーション獲得が期待できます。

鈴木監督は、最近読んだ「エコロジカル・アプローチ」という本を引き合いに出し、「技術の習得を考えたときに、いつもと同じ環境、同じボールでやるよりも、サイズが小さくなったり、重さが変わる方が、学習効果が高いのかなと思います」と、通常とは異なる環境での練習の重要性を指摘します。

ほかに、「対面パスもそうですし、3対1や4対1のボール回しでも、不規則に変化するわけですから、予測力、対応力が身につきますよね。瞬間的な反応なども高まっていくと思います」と、テクダマを練習へ組み込むアイデアを教えてくれました。

伝統校も活用するテクダマ!テクニックを向上させる「意識づけ」の大切さ


指導者に話題の学習理論
「エコロジカルアプローチ」

■意識次第で技術は向上する

止める・蹴るを始め、基礎技術を大切にする、武相高校サッカー部。鈴木監督は、「高校生の時期であっても、意識次第でボールテクニックは大きく向上する」と言います。

「止めるというのは、1度のタッチでボールに回転をかけず、完全に静止させ、どこにでも運べてどこにでも蹴られる場所に1度で止めようと意識するだけで、反復していると、ピタッと止まるようになります」と、意識づけ次第でスキルは上がると言います。

選手たちにテクダマの印象を尋ねると「いきなり跳ねたり、不規則な動きをする」(MF植村恵吾)「回転をかけたら、いろんな動きをするからおもしろい」(DF安田夏樹)「普段と違う回転やバウンドがあり、いろんな神経を使うので練習になる」(DF立川嵩空)と好評でした。


さらに植村選手は「普段は人工芝でトレーニングしていますが、公式戦は土のグラウンドでやることが多いので、テクダマを使うことで、土のグラウンドと同じように、突然跳ねたり、不規則に動くボールに対応するトレーニングになると思います」と、活用イメージを話してくれました。

伝統校も活用するテクダマ!テクニックを向上させる「意識づけ」の大切さ


■多様な環境で練習することの重要性

武相高校サッカー部の取り組みから見えてくるのは、基本技術習得と、不規則な状況への適応力を高めることの重要性です。エコロジカル・アプローチの観点からも、様々なボールやピッチ状況など、多様な環境での練習が、学習効果を高めることが明らかになっています。

日々、情熱を持って指導にあたる鈴木監督のもと、練習に創意工夫を凝らすことで、選手たちは着実にステップアップしているようです。

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