「泣かないの!」では泣き止まない。共感すれば涙がピタリ
子どもが転んだときには「痛くないよ」より「痛かったね」と言おう
目の前で転んで泣く子がいたら、放っておけないのが親心です。こんなとき、早く泣きやんでほしくて多くのお母さんが「痛くないよ」と励ましますが、実はそれって逆効果なんです。励ますよりも、子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切。子どもが「痛い」と言ったら、けがの大小に関係なく「痛かったね」と言ってあげましょう。すると“自分の気持ちをわかってくれた”と安心し、泣き止みます。その結果すぐに次の行動に移ることができるのです。
子どもの気持ちを受け止めるために、子どもが言った言葉を繰り返そう
理由が何であれ、泣いている子どもを落ち着かせるには、気持ちを受け止めてあげるのが一番の近道です。“気持ちを受け止める”ためにできること。それは“オウム返し”です。子どもが言った言葉をそのまま繰り返しましょう。幼いうちは単語や文法が間違っていることもあるかもしれませんが、まずはそのまま繰り返してみましょう。“自分の気持ちをお母さんが理解してくれている”と子どもが納得できれば、泣いて訴える必要がなくなるので自然に泣き止みます。
泣き声がどんどん大きくなる原因は、気持ちをわかってもらえない悲しさ
3歳のKくんがお姉ちゃんにおもちゃを取られたとお母さんに言いつけに来ました。ところがそれはお姉ちゃんのおもちゃ。
お母さんは「それはお姉ちゃんのだからダメ!」と叱ります。すると、好きなおもちゃで遊べなかった悲しさと、お母さんにわかってもらえなかった悲しさで、Kくんは大号泣。「これで遊びたいのー!」と泣き続けます。こうなってからでは、おもちゃを渡したとしても効果なし。泣いて手がつけられなくなってしまいました。
“オウム返し”で「聞いてるよ」「わかるよ」「そばにいるよ」を伝えよう
“オウム返し”で子どもが言った言葉をそのまま繰り返しましょう。子どもが「おもちゃを取られた」と言ったら、事実がどうであれひとまず「取られたのね」と言うのです。お母さんが自分の気持ちをわかってくれていると実感できれば、怒りも収まります。
この先迎える反抗期や悩み事を抱えたときにも「どうせわかってくれない」と諦めずに気持ちを伝えることができるでしょう。親子の信頼関係を築く第一歩を“オウム返し”で踏みだしましょう。
今日の1日1成長
子どもが使った言葉をそのまま繰り返そう。