ものを減らし、すっきりと整理整頓しながら、心からのお気に入りに囲まれて暮らす「シンプルな暮らし」を実践するholonさん。
1)シンプルライフのキッチン収納テク、2)衣類や日用品のユニークな整理法 …とご紹介してまいりましたが、最終回となる今回は、幼い子どもの
おもちゃの収納方法と、
holonさんの憧れの住まいについてお届けします。
■おもちゃは子どもの管轄に
5歳と1歳のきょうだいが、毎日元気に走り回るholonさん宅。
「シンプルライフを実現している人なら、子どものおもちゃも制限し、数少なく与えているのかも?」お伺いするまでは、そんなふうに予想していましたが、いえいえ、そんなことはありません。
リビングに接する洋室についたクローゼットを、おもちゃ収納として活用しています。そしてその量は、年齢相応、むしろ豊かな印象です。
「子どものおもちゃを、“遊ばないから”と親が勝手に処分や制限をすることもできますが、わが家では子どもに、気に入ったものを選んでもらうようにしています。そうすることで、子ども自身がものを大切にすることにもつながるし、たくさん遊んでくれる気がします」
もちろん、“ひとつ増えたらひとつ手放す”というセオリーも大切。
「手放すときも、必ず子どもに相談してからです。一定量から増えないよう、物量をキープすることを心がけます」
プラスチックのおもちゃやキャラグッズ、表立ってリビングに置くとうるさくなりがちですが、まったく与えないというのも、ちょっと寂しいもの。子どもにしまいやすい場所、管理しやすい量を決めてあげることで、子どもも大人もストレスなく過ごせるようです。
【Point-3】
おもちゃの管理は、子どもの気持ちを尊重し、「一緒に選ぶ、一緒に決める」を心がける。
書斎の一角に、今は使っていない北欧家具のチェストをおもちゃシェルフとして。オープン棚なので、1歳になったばかりの子どもでも出し入れが簡単。
対して5歳のおねえちゃんの細かいヘアゴムや飾り、小さなおもちゃなどは、引き出し収納に。こちらも北欧家具のチェストですが、倒れてしまわないよう脚を外して使用しています。
ユニークなのはその設置場所。キッチンを入ってすぐ、背面シェルフの下段に置いているのです。
「リビングにも近く、すぐ出し入れできるこの場所が一番便利だったんです」
毎朝の登園前にバタつく身支度、「●●はどこー?」となりがちな、細かいアイテムの管理。第一に子ども自身が出し入れしやすいこと、そして母親の目に届く場所でありながら、見た目にうるさくならないこと。ものがあふれていないキッチンだからこそ、holonさんは柔軟に置き方をアレンジしています。