スヌーピーの“オシャレ感”の秘密! 落ち込んだとき、励ましてくれるPEANUTSの世界 【昔の子ども、今の子ども。】


スヌーピーの“オシャレ感”の秘密! 落ち込んだとき、励ましてくれるPEANUTSの世界 【昔の子ども、今の子ども。】

スヌーピーの歴史を追ったアニメーション、子犬時代のスヌーピーの影絵、「ハッピーダンス」という3つの映像は、すべて映像制作会社のロボットが手掛けたオリジナル作品。


■『PEANUTS』に登場するキャラクターの秘密

子ども同士が日常のあれこれを話す様子を描いた『PEANUTS』には、個性豊かなキャラクターたちが登場します。主人公のチャーリー・ブラウンをはじめ、それぞれモデルとなった人物とは?

草刈「『PEANUTS』には主要なキャラクターが10人ほどいますが、とくにチャーリー・ブラウンはシュルツさん自身の投影だったと言われています。町の中を歩いても誰からも気付かれない…そんな平凡な自分を、チャーリー・ブラウンに重ねていたようです。

でも、必ずしもチャーリー・ブラウンのすべてがシュルツさんの投影ではないんですよ。シュルツさんのことを知る人が言うのは、“全部のキャラクターがシュルツさんの分身である”と。すべてのキャラクターについて、それぞれある部分はシュルツさんの分身であるけれど、そうでない部分もある。

キャラクターの名前は、だいたい彼が出会った人の名前から取っているけれど“その人物=キャラクター本人”っていうわけではなくて。すごくおもしろいですよね」

草刈「小さな子どもからは、スヌーピーが圧倒的に人気です。一般的にいうと、その次がウッドストックで、次がチャーリー・ブラウン。コミックが好きな人はそれぞれに思い入れがあるし、それぞれ性格付けがしっかりしているので、“自分=このキャラクター”みたいなものが必ず見つけられるようになっているんです。

口が悪くて有名なルーシーや、優しいライナス、勉強が苦手だけど自由に生きているペパーミント パティや、インテリ系のマーシー…。とくにペパーミント パティとマーシーの2人の友情は、今までのキャラクターにはできない役割ができる点でシュルツさんがすごく気に入っていて、60年代後半に初登場してからは、チャーリー・ブラウンと同じくらい出てきます。

キャラクターは全部で70くらいいますが、メインは10人プラス2匹(スヌーピーとウッドストック)。あとはスヌーピーの兄弟関係ですね。ちなみに4月からスタートする展覧会では、そんなオールスターの紹介をします。今回の展覧会でスヌーピーのことがわかり、次回で『PEANUTS』の世界がすべてわかる。そんな流れになっています」

スヌーピーの“オシャレ感”の秘密! 落ち込んだとき、励ましてくれるPEANUTSの世界 【昔の子ども、今の子ども。】

人気シャンデリアアーティストのキムソンへさんが手掛けたオリジナルのシャンデリアとソファ。スヌーピーのぬいぐるみを100体以上使って作られている。



■『PEANUTS』が伝えたいメッセージ

日本では「名言集」が発売されるなど哲学的な捉え方もされる『PEANUTS』ですが、本来シュルツ氏が届けたかったこと…それは、ちょっと落ち込んでいる人への励ましと、ハッピーを見つけるための勇気でした。

草刈「そもそも『PEANUTS』は、“コイツまた同じこと言ってる”とか“また失敗した”とか、前からの連なりで常に笑える、微熱のおかしさがあるギャグマンガ。深読みするといいことを言ってたりするけれど、シュルツさんは小難しいことを言おうとしていたわけではなくて、朝、新聞を読んだ時にクスっと笑ってもらいたいなっていうのがあって。

もちろんそれ以上の思いも込めていたとは思うけど、哲学的な部分が前に出すぎるのはちょっと違うのかなって思います。登場する子ども達を通じて、我々が日々感じたり、考えたりしていることが描かれている。特に恋の話が多くて、いろんな一方通行の恋があるけれど、絶対にうまくいかないんです(笑)。

それは、シュルツさんが結婚したかった人にプロポーズしてフラれたっていう苦い経験のせいだと言われているけれど、失恋したってしんみりすることはなくて、そこには必ず笑いもある。失恋も人生の一部だし、みんなが必ず経験していることだから、マンガを通して励ます感じですよね。

友達や親との関係とか、日常のあらゆることでちょっと悩んだとき、『PEANUTS』を読むとなぜか励まされている感じがする。劇的なことは何ひとつない。でも、子どもが言うからすごく受け入れやすくて、かつおもしろいんです。

チャーリー・ブラウンが象徴的ですけど、人生で成功することってあまりなくて、うまくいかないのが当たり前。そこでくよくよしないで、ハッピーなことを自分で見つけていこうよってね」

スヌーピーの“オシャレ感”の秘密! 落ち込んだとき、励ましてくれるPEANUTSの世界 【昔の子ども、今の子ども。】

入場の際に配布される、その日付に掲載されたコミックが印刷されたメモリアルチケット。毎日4つの年代(4種類)の絵柄が用意されており、ランダムに配られる。



■これからのスヌーピー

2015年には映画も公開され、誕生から60年以上経った今なお発展し続けるスヌーピー。中山さんと草刈さんが思う今後の展開とは?

草刈「スヌーピーの人気は、アメリカでも日本でも高まっています。ビジネスとしてうまくいってるっていうのもあるけれど、今、求められている何かがあるんじゃないかと思います。それは大げさなことじゃなくて、自分と周囲の人のことを考えるのが大切な時代なんじゃないかっていうこと。これから、もっともっと人気が出ちゃうと思いますね」

中山「2013年に六本木ヒルズでスヌーピー展をやったときに感じたのは、笑顔の多さ。展示室を観たあとにショップ行くと、みんなの目の色が変わるんですよね。それを見て、“すごい!普段の展覧会とは違うぞ”と。アメリカにあるシュルツ美術館は、当然ながらシュルツさんの美術館。

そこは、シュルツさんが何をしてきたかを世に伝える場であるけれど、スヌーピーミュージアムは分館なので、スヌーピーの源がどうゆうものなのかをきちんと説明していく役目がある。“新聞に連載されていた”とか、“全部で18000話くらいある”とか、そうゆう基本的なことを伝えていく。

お客さんも楽しめるし、シュルツさんの奥様や本館も喜んでくれることなので、このミュージアムはとてもわかりやすい役割を担っていると思います。ここに来て初めてスヌーピーの歴史を知った人が、違う角度からもっと深いスヌーピーファンになる。そんなお客さんの期待することが、次のスヌーピーに繋がっていくんじゃないかと。

シュルツさんはお亡くなりになっていますが、スヌーピーはまだまだ進化していくと思いますね」

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約400点の商品は、DVDを除いてここでしか手に入らないオリジナルグッズ。「展示されていた原画の商品を買ったり、子どもにお土産を買ってあげたり。グッズはミュージアムの楽しみのひとつですよね」と草刈さん。



■キャラクターとしてのスヌーピーの魅力

人々を惹き付ける力があるスヌーピーには、「単純に絵が好き」というファンも少なくありません。なんとなく感じるオシャレ感…その秘密は“媚びない”というキーワードにあるようです。

中山「スヌーピーは、コミックとしては大人向け。でもキャラクターとして見たときに、他のキャラクターとは媚び方が違う気がします。スヌーピーのほうから“私かわいいでしょ?”って、まったく主張しない。それは、もともとのスヌーピーの性格があってこそなんですよね。

キャラクターとして可愛くあるために描かれているわけじゃないから、作られたものとは本質が違う。だからこそ、小さな子どもが喜ぶものから、大人が可愛いと感じるものまで幅広く人気があるんじゃないかと」

草刈「たしかにスヌーピーは媚びていない。すごくシンプルで大人っぽい。それがキャラクターとしての人気を維持している秘密だと思います。スヌーピーの引き算された余白がある絵は、彼が何を考えているかを想像する余地がある。その感じが心地いいんです。日本人はやり過ぎが好きじゃないけど、かといって寂し過ぎるのも好まない。

その絶妙なところをみんなが見つけちゃったのでしょうね」

中山「細かく言うと、グッズについては描かれている絵を変えたり加工したりしないっていうライセンス上の約束を世界中で守っています。グッズを作るときにはクオリティ管理のために、すべてアメリカ本国のチェックを受けるんですよ」

草刈「商品全般でいうと、日本のクオリティはものすごく高い。大人がキャラクターグッズを持つっていう文化は、日本だけですからね。だから『PEANUTS』の仕事している大人たちは、日本の商品をすごくいいなぁって言っています」スヌーピーの“オシャレ感”の秘密! 落ち込んだとき、励ましてくれるPEANUTSの世界 【昔の子ども、今の子ども。】

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