受験の結果、気にしなくて大丈夫! 落ち込むママたちに伝えたいこと
春は出会いと別れの季節ですね。この3〜4月にお子様の卒園・卒業や新入学を迎える方も多いと思います。
子どもたちが新しい環境でどんな風に成長するのか、これからがとても楽しみですが、もしもあなたが今、そんな気持ちになれていないとしたら…。
私はカウンセラーの仕事を始めて9年になりますが、毎年11月後半から春の終わりごろまでに一気に増える相談が「子どもの受験結果が希望どおりでなかったことへの落ち込みをどうしたらいいか」です。
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■幼稚園・小学校受験で落ちてしまった場合
幼稚園や小学校の受験は、親の意向で決められるうえ、受験対策の教室では「幼稚園・小学校受験はそれまでの子育ての総決算! ご両親の資質が問われます」などといわれることも。
すると「受験に合格=親として優良、正しい子育てをしてきたと世間から認められる」ような感覚に陥り、結果が思わしくない場合は「親としてダメ」と烙印(らくいん)を押されたような気になってしまいます。
そんな時「一生懸命子育てをしてきたのに、どこがいけなかったのか」と落ち込んでしまうお気持ちはすごく理解できます。
しかし、我が子の受験はもちろん、友人知人、ご相談いただいた方々のお子様の受験後の成長を多数見聞きした今、「最終的にはその子にとってよりフィットする、的確な道に進むのだから、何も心配しなくて大丈夫!」と実感しています。
それは、たとえお子様の目の前の進学先が希望と違ったとしてもです。とくに幼稚園・小学校受験では、うまくいかなかった場合、親は自分を責めてしまいます。しかしあとで振り返ると、「ここにたどりつくために、あの受験結果があったのだ」とおっしゃるお母様がほとんどなのです。
■受験は就職活動やオーディションに近いもの!?
幼稚園・小学校受験は、受験というより就職活動やオーディションに近く、その合格基準は「親としての優劣」ではなく「“その年の”学校の二―ズにたまたま合致したかどうか」ではないかと感じます。
一般的におとなしめで真面目なお子様が受かりやすいといわれる某女子校にお嬢様を通わせていたお母様が、以前「学年によって全体の雰囲気が違う。とても静かでこの学校らしい学年もあれば、こんな子がいるの!? というような活発な子が多くて騒がしい学年もある。学校全体でバランスをとっているのかも」とおっしゃっていました。
だとすれば、「うちの娘はおとなしいからこの学校に合っている」と思って受験した年、たまたま「元気な子優先」の方針だったとしたら、校風に合っていてもご縁がない可能性が高くなるでしょう。
こういったことが往々にして起こりやすいのが幼稚園・小学校受験なのだと思います。ですから、「うちの子が、もしくは親の自分たちが何か至らなかったからダメだった」などと考えることはないのです。
そして、そのような「たまたまニーズ」にお子様が合致せず別の学校に進学したとしたら、おそらくそれは「そちらのほうがお子様の未来にとっては良かった」のだと思います。親の希望する進学先よりも、実はより子どもに合っている学校が他にあったのだと後でわかるケースも多いのです。