好き嫌いには味見作戦を! フランス式・好き嫌い克服法
■コツ3:食べなくても「代わりのもの」を出さない
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食べてくれないとつい「じゃあ冷蔵庫にあれがあったからあれなら食べる?」と代わりのものを出したくなってしまいますが、そうすると子供は「これを食べなくてもほかの食べ物が出てくる」と考えてしまいます。
出したものを食べなくてもフランス人の親は怒らないけれど、
代わりの物は決して出さないので、食べなかったら次の食事までお腹が空くだけ。子供はそのことを、身を持って学びます。そしてお腹が空いたら次の食事を待ち望み、次の食事ではきっとたくさん食べるでしょう。
子供の食が細いと気になって、ついつい「食べるか食べないか」と
一喜一憂してしまいがちです。一生懸命作ったら、食べて欲しいのは当たり前。
だけど、「子供が食べなくても別に気にしない。でも、できるだけひと口だけでも味見させる。
そして、食べなくても代わりの物は用意しない」と決めてしまえば、子供が食べても食べなくても、迷ったり、困ったりする必要もないので、なんだか
気が楽になります。
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感情的にならず、そして揺るがないのもフランス式。
ブレずに同じ態度を続けていくうちに、子供も「これを食べなくてもいいけれど、食べないからといって代わりに好きなものが出るわけではない」ということを理解します。
ここ数年日本では
「フランス人の知恵」的なものが流行っていますが、食にお悩みのママ、ぜひ一度試してみてください。
『フランスの子どもはなんでも食べる』
カレン・ル・ビロン著/まちとこ:石塚由香子、狩野綾子 翻訳(WAVE出版)
カレン・ル・ビロン Karen Le Billion
ブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得。
5冊の学術書と、子どもの味覚のトレーニング・ガイド&料理本『Getting to Yum(美味しく食べ始める)』を出版。家族とともに、カナダとフランスを行き来する生活を送る。
ホームページは、「ジェイミー・オリバーの今月の食革命ブログ」にも選ばれた。
https://karenlebillon.com/
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