2016年1月29日 08:00
恋のドキドキは長くて3年、短くて3か月! 精神科医が解説
しかも、恋愛は頑張ってもままならない場合も多いのに、仕事は頑張れば、それに見合う成果が出ることも多い。報酬系って、報酬がもらえないとやる気をなくすんです(笑)。だから努力次第で報酬が得られやすいほうを選ぶ傾向にあるのかなと。
ただ、承認欲求や自己肯定感は仕事や他のことでも得ることができますが、恋人と触れ合ったりすることでしか得られない安心感や愛着感もあります。このような感覚は、巷で恋愛ホルモンや愛情ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」によるものです。人と抱き合ったり触れ合うことで、このオキシトシンは分泌されます。
そしてもうひとつ、恋愛がらみでは「フェニルエチルアミン」という物質が。これは恋愛のドキドキ感を活性化させる中毒性の高い物質ですが、残念ながら長くても3年、短いと3か月くらいでその働きは落ち着いてしまう。
だから脳科学的な見地からも、刺激一辺倒の情熱的な関係性より、安心感を得られる関係性のほうが長続きするといえます。
◇ほしの・がいねん精神科医。総合病院に勤務する傍ら、雑誌やウェブで連載コラムを執筆。コーラスグループ星野概念実験室などミュージシャンとしても幅広く活動。twitterは@gainenhoshino
※『anan』2016年2月3日号より。文・熊坂麻美(C)kupicoo
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