「両想い」なのに彼と付き合えない…21歳女性が「辛く苦しい恋愛を抱えている理由」
でも、“この”苦しさ、お悩みは消えても、また新たな苦しさ、お悩みがやってくるのが人生ってもの。そこからは永遠に逃れられないんじゃないですかね。たとえば、小学生のとき、逆上がりができないことが悩みだったのが、中学生にはニキビに悩まされ、高校生には受験で悩まされ…って、人生のステージごとに常に何かしら問題って出てくるわけです。その大小や濃淡はあれど、苦しみ、辛さ、お悩みが何もありませんっていう状態って、一生ないのでは?
で、唐突ですが、平安貴族って和歌を詠むのが当たり前の人たちだったのですが、みーんな辛くて苦しい恋心を詠んでいます。むしろ、ハッピーだったら歌にならないくらい。恋の辛さが和歌のネタになってたわけです。百人一首では43首が恋の歌。そのなかでラブラブで幸せ〜って言ってるハッピーな歌はひとつもありません。
たとえば、こんな感じ。
逢ひ見てののちの心に比ぶれば昔は物を思はざりけり/中納言敦忠
藤島佑雪バージョン現代語訳:あなたとやってしまった後の気持ちと比べれば、やる前の悩みなんて、全然、悩みじゃなかったよ。
悩んでるわけです。辛いわけです。でも、それが恋! 自分、今、恋してます! っていうことだと思うんですよね。